BEAがプラムツリーを買収した(NABENOさんと磯島さん、教えてくれてありがとうございます)。@ITの新野さんが書いているので、参照してほしい。
これは、オラクルのBEA買収がなくなった証拠だと考える。オラクルによるBEA買収の噂は、かなりの真実味をもって報道されていた。ということは、少なくともオラクルからBEAに対して買収提案はあったとみていい。それなら、このタイミングでBEAがプラムツリーを買収したということは、オラクルからの提案を蹴ったか、もしくはオラクルがBEAに興味を失ったのかのどちらかだ。主体がどちらなのか気になるところだが、交渉を打ち切ったのはオラクル側だろう。競合製品を持っていて、買収の方向性がずれる。
いま、オラクルがベリングポイントに興味を示しているという噂がある。ピープルソフト、リテック、そしてプロフィットロジックで当面のアプリケーションの拡充は終わり、次はサービス分野を強化するためにSI大手を買うという見方だ。ピープルソフト買収後も、BEA買収資金は別予算で持っていたと噂されるオラクル。その資金をベリングポイントに注ぎ込むのか、いやそもそも本当にそんな資金はあったのだろうか。
個人的には、オラクルは当面ソフトウェア分野の買収を続けるとみている。リテックとプロフィットロジックは小売業界での存在感を高めたい戦略で、次はSCMではないか。それも小売りと関連のあるベンダーだと予想する。SCM専業大手ならどこでも小売業者を顧客としているが、プロフィットロジックを買収したのでマニュジスティックスを買うことはないだろう。大手ならi2を買う可能性がある。i2が黒字化して買収のハードルは高くなってしまったが。
CRM分野でも、オラクルによるシーベル買収の噂は根強い。ただ、シーベルの時価総額はi2のおよそ10倍だ。ちなみに、BEAはシーベルの4分の3くらいか。ユーザーベースを買うならシーベルよりBEAではないかな。
Special
- PR -midori | 2005/08/24 11:17 |
いづもとさん。私の知人がBEAとプラムツリーの両社に在職していたのですが、「職歴が一つ減りましたよ」と笑っていらっしゃいました。 |