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IDCから2010年におけるITサービスベンダーのグローバルマーケットシェアが発表されました。以下の業務が対象範囲として算出されています。

・IT/ビジネスコンサルティング
・SI
・アプリ開発
・IT/ビジネスアウトソーシング
・保守
・IT教育/トレーニング

ただ、残念なことにこのレポートは有料なのでここで公開することはできません。そこで引用可能と思われる範囲で順位と市場占有率を並べてみます。

まず、同社レポートによると、市場全体のRevenue規模は約8000億ドルでした。1ドル80円で単純換算すれば、60兆円以上ということですね。

個々の企業ごとにRevenueを書くのはアレっぽいので、シェアだけ引用します。あとは各自で計算下さい。

1位 (7.22%) IBM
2位 (4.55%) HP
3位 (2.67%) アクセンチュア
4位 (2.42%) 富士通
5位 (1.75%) CSC
6位  デロイト
7位  ロッキードマーチン
8位  キャップジェミニ
9位  NEC
10位 NTTデータ
11位 日立
12位 オラクル
13位 シスコ

レポートには70社以上並んでいたのですが、一応、シェア1%を超えるベンダーだけ列挙します。あと、上位5位以外はシェアの%も隠します。

こうやって眺めるとIBMの巨人っぷりがよく分かりますね。まさにマーケットリーダー。思えば、IT業界の流行りのほとんどはIBMが作ってました。スマートなんとか、なんて言葉ももともとIBMが唱えていたものだったと思いますが、いつのまにか他企業もマネをしてました。2番手戦略を取れないのが悩みですが、それは贅沢というもの。

それに続くフォロワーにはHPとアクセンチュアが入ります。ハードウェアやソフトウェアの印象が強いHPですが、ITのインプリメントやアウトソーシングもしっかりやってます。また、2008年にEDS(当時ITサービス市場で2位のシェア)を買収したからです。

アクセンチュアの強みはITコンサルティングとSI。このうち、ITコンサルティングはシェアNo1で6.36%であり、2位のIBM(6.23%)に僅差で優ってます。関係ないですが、先月、S&P(スタンダード&プアーズ)の500銘柄に選ばれました。

さらに4位には富士通が続きます。富士通といえば、2000年初頭まではIBMを負かすのはこの会社しかないと言われたほど。今回のシェア算出対象にはHW・SWのモノ売りが含まれていませんが、それらを含めると4兆円を優に超える売り上げに達します。

残りの情報が気になる方、IDCさんのサイトで、TRACKER10043443という文書番号で販売していると思うので、購入してみてください。

NAKA

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中 寛之

中 寛之

アクセンチュアに勤務。
ITIL Managerとして、システムインフラのコンサルティングを中心に、業務領域まで幅広く担当しています。

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