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昔、公園でどんぐりを拾い集めた記憶は多くに人が持っていると思いますが、そのどんぐりを集めて預金(?) できる銀行があることをご存知でしょうか?

それは香川県環境森林部みどり整備課、及びNPO法人どんぐりネットワークが運営する『どんぐり銀行』です。 事務局の方が適切な説明を載せているので、そちらをご紹介します。


どんぐり銀行森や林などで拾ったドングリを、窓口、もしくは臨時支店で預け入れすると通帳をお作りします。 ドングリそのものを通貨とし、単位はD(ドングリ)です。ドングリが貯まると期間に苗木やどんぐり銀行のグッズと交換できます。 希望者には森の体験イベントや森づくりの情報が盛りだくさんの「どんぐり通信」をお送りしています。

http://www.pref.kagawa.jp/rinmu/donguri/bank/ginko.htm


どんぐり銀行に預けることができるどんぐりは大別して、”小さなどんぐり”と”大きなどんぐり”があります。

小さなどんぐりとは、コナラ、アラカシ、ウバメガシ、マテバシイなどの、いわゆるオーソドックスなタイプの小粒などんぐりです。
http://www.pref.kagawa.jp/rinmu/donguri/bank/yokin/small.htm

一方、大きなどんぐりとは、クヌギのような丸っこいどんぐりを指します。
http://www.pref.kagawa.jp/rinmu/donguri/bank/yokin/large..htm

小さなどんぐりは1つ1D(ドングリ)ですが、大きなどんぐりは10D(ドングリ)に換算されるため、どんぐり長者を目指すなら、 クヌギ系のどんぐりを集めたほうが良いでしょう。

集めたどんぐりは、

・どんぐりポッドで苗を育成
・どんぐり銀行のクラフト体験活動に使用
・コーヒーやクッキーに加工して食体験に利用

という形で有効活用されていると、ドングリランドビジターセンターで説明していました。

なんだかとても微笑ましい活動ですが、積極的な森づくりに対する想いは真剣のようで、本格的に預金通帳を発行して、 口座管理をしっかりと行っています。

どんぐり銀行 通帳

維持費を考慮して、2年間まったく活動していない口座は廃止する手続きも組み込まれており、 この仕組みで既に14年も運用がなされているのですね。素晴らしいことだと思います。

同じような志を持つ人は全国にもいるもので、大阪府の木になる夢銀行や、山梨県のやまなしどんぐりクラブなど、 色々なところで活動が行われています。

東京にも、八重洲にどんぐり銀行東京支店がありますから、たくさんのどんぐりを集めたら、ここに預金をしにいきましょう。※ 郵送も受け付けているようです。

 


 

2007.0919追記

某巨大掲示板のコメントで、銀行法に照らし合わせると、「どんぐり銀行は違法である」という指摘がありました。

銀行法第一章第六条第二項
銀行でない者は、その名称又は商号中に銀行であることを示す文字を使用してはならない。

同法第九章第六十六条  次のいずれかに該当する者は、百万円以下の過料に処する。
第一号 第六条第二項の規定に違反してその名称又は商号中に銀行であることを示す文字を使用した者

どんぐり銀行は罰金100万円以下の過料(科料)に処される可能性があるようです。 こんな法律、あったんですね。驚きました。

 

NAKA

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中 寛之

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