« 2007年8月28日

2007年9月7日の投稿

2007年9月10日 »

インフラとはまったく関係の無い話題になりますがご容赦下さい。

ここ数日、情報商材関連のメールがたくさん飛んでくるのですけど、 その中にこれまでとは違う感じで情報商材業界を否定する内容のものが混ざっていました。「E-BOOK白書」 を発行しているトレンドライフの方が発信しているようです。

それらメールのタイトルをちょっと並べてみましょう。

・秋に実現、情報商材の返品・返金スキーム化目指す
・トレンドライフは信用できるか
・トレンドライフの猛省

彼らの主張は、「現在の情報商材は詐欺的商品が多数を占める」→「これら商品が業界全体の評判を貶めている」→ 「この業界を社会に認知させるためにはどうしたらいいのか?」というのを原点して、情報起業家/アフィリエイター/ 消費者の3者がハッピーになるための変革を訴えかけるものです。

ちょっと興味を持って彼らの意図やこれまでの活動を色々と眺めて、ほうほうと感心した点があります。

彼らが扱っている「E-BOOK白書」という発行物を作成した理由も、元をただせば、 情報商材業界の現状がどれほど嘆かわしいものなのかを明らかにするためでした。

なぜこれほど嘆かわしい状況になってしまったかと言えば、情報起業家のマジョリティーは 「今ならどんな情報でも売って儲ける事が出来る」と考えて、自らの短期利益が最大化するような行動しか取らなかったからです。

消費者と情報起業家の媒介となるアフィリエイターも、「とりあえず売れて自分の目先の利益が増えればいいや」、 と深く考えずに行動していたことも問題でした。

そして、少なからぬ人が「この流れに水を差したくない」と考えていたようです。そのせいで、 このようなモラルが崩壊した状況が4年以上続きました。ここまで続くと、 販売サイドからはこのようなモラルハザード状態を指摘すること自体がタブーのように扱われてきます。

そこに目をつけて大規模な行動を起こしたトレンドライフは機をみるに敏です。

もちろん、この1年余りで情報商材業界を批判する商材や情報起業家もいましたが、 トレンドライフのように全てのスタンスを現状業界の批判に費やすというのは無かったように思えます。


このように、今まで存在しなかった領域でビジネスを行う発想は、ブルーオーシャン戦略として良く知られています。一方で、 これまで通りの商法商材セールスアプローチによるビジネスは、レッドオーシャン戦略と言えるでしょうね。

さて、今回のブルーオーシャンはどんな展開を見せるのか、もう少しウォッチすることにしましょう。

NAKA

« 2007年8月28日

2007年9月7日の投稿

2007年9月10日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

中 寛之

中 寛之

アクセンチュアに勤務。
ITIL Managerとして、システムインフラのコンサルティングを中心に、業務領域まで幅広く担当しています。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
infra
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ