文系の逆襲?
ITに強いビジネスライター森川滋之です。
某広告会社のコンテンツ制作のお手伝いをしております。
「生活者」というキーワードがよく出てくるのですが、あまりピンとこなかったので、博報堂さんが出している本を参考にしました。
なるほど、生活者に寄り添って、未来を創造するのね!
そのためには、経営者もマネージャーも現場担当者もITエンジニアもデータサイエンティストもデザイナーもマーケターもコンサルタントもあらゆる関係者が集まって、ああでもないこうでもないと議論しながらアイデアを出さないといけないんだ!
いわゆる「デザイン思考」なんかと共通する話のようです。
合点はしたんですけど、具体的に何をやるのか、イマイチ分かりませんでした。
事例集なんですけどね。
ですが、日本の最先端みたいなところで何が行われているのかを知るには、ありがたい本だと思いました。
※在庫切れだったのでマーケットプレイスで買ったら、一番安いので倍の値段でした。届いてから定価を知ったのです(T^T) 先ほど見たときには在庫がありました。欲しい方は急いだほうがいいかもしれません。
読みながら、こんな本を持っていたのを思い出し、再読しました。
今回読み返して、ようやくこの本で書かれていることの意味が分かりました。
生活者云々についても、おぼろげながら見えてきました。
糸井重里さんはやっぱりすごい人です(自分がバカなだけだと認めたくないときは、人を褒めるといいです)。
さらに深く知ろうと、読み終わってから、こんな本を買いました。Kindleが推薦してくるんですよね。Amazon、抜け目なし!
かなり「生活者に寄り添う」みたいなことが分かってきました。
ただし、まだ概念的で、たとえば「ほぼ日」ではどうやってアイデアを出しているのかといった具体的なところはベールに包まれていました。
ちなみに、これからは以下のことを考えて仕事をしていきたいと思います。
- 人を喜ばせているか?
- やっていて面白いか?
- そのことが好きか?
何だか自己啓発本にだまされた人のようですが、「ほぼ日」はこれで儲かっているようですから、私も賭けてみよう!
なお、これは経営本であり、働き方改革や人材育成、あるいは上場といったことについて詳しく書かれています。
読み終わったら、またしてもレコメンド。まあKindleのお約束なので仕方ありません。
文系の人間が元気が出る、みたいなキャッチコピーがついていたので、ついつい買いました。
私は、18年半ほどIT業界で働き、その後2年ほどフリーのITコンサルタントをやっていたのですが、元々は文学部で日本史を専攻していたバリバリ文系人間です(古文書はもう読めませんが・・・)。
この本のいいところは、コンサル事例が載っているところ。
おかげさまで、アイデアの出し方やプロジェクトの進め方といった具体的なところも見えてきました。
ですが、ちょっと極端に自社(レッド・アソシエイツ)のやり方をアピールしすぎとも思います。
たとえばビッグデータをかなり軽視していますが、それはビッグデータをAIで解析したほうが早いだろうと思う例もありました。
「デザイン思考」も大嫌いなようで、さんざん貶めている章がありました。ただ、貶め方が秀逸で、取り組んでいる人は胸くそ悪いだろうなあと思いつつ、爆笑してしまいました。これこそ文学の力だと、変な感心をしてしまいました。
アナリティクスやAIに関する記事の執筆がこの2年ぐらい多かったので、テクノロジーの重要さは何となく分かります。
正直に言うと、「文系人間」はかなり分が悪いぞと思っていました(ちなみに、そもそも文系・理系って分けるのはあまり好きではありませんが)。
しかし、今回紹介した書籍を読むと、「文系人間」もチャンスがありそうです。
『インターネット的』以外は、全部昨年出た本です。文系の逆襲が始まっているのでしょうか?
最新のIT動向やITのビジネスへの応用について、経営者などビジネスパーソンに分かりやすく伝えることができるライターです。
最近いただく主なテーマは下記の通りです。
- AI関係(機械学習、ディープラーニング、RPAなど)
- デジタルトランスフォーメーション(DX)、デジタライゼーション
- デジタルマーケティング
- ビッグデータとアナリティクス(BI、BAなど)
- 製造関連ICT(IoT、自動運転、予防保守、スマート工場など)
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