『コミュ力ゼロからの「新社会人」入門』
ITに強いビジネスライターの森川滋之です。
友人のサイレントセールストレーナー渡瀬謙さん(おやおやhttps化してないぞ)が、また本を出しました。
コミュ力ゼロからの「新社会人」入門 仕事の不安がスッキリ解消! 厳選メソッド49
もう何冊目か数えていません。本人も正解できるか微妙です。冊数は言えても、全タイトルは言えないでしょう。
こっちは友達と思っているけれど、向こうはそうは思っていないかもしれないぐらいの冊数です。
世に求められているのでしょう。分かる気がします。
新社会人向けのコミュニケーション入門というテーマです。
「はじめに」に渡瀬さんの問題意識が表明されています。引用が長いので、タイプミスしていないか心配です。
近年、企業が新入社員に求めるスキルのなかで、「コミュニケーション能力」が常に上位を占めています。それだけ社会人には必要な力だということです。
ただその裏側では、コミュニケーション能力が不足している人が多いという現実もあります。子供のころはテレビゲームが当たり前のように家にあり、大人になるころには当然のようにスマホを持つ世代。電話よりメールが主流。人と直接会話をするよりも、機械相手に時間を使うことが圧倒的に増えているのですから、人付き合いが苦手な人が増えるのは必然と言えるでしょう。
うーん。本当かなあ???
私は、ツイッターとかを見ていると、むしろ若い人のほうがコミュニケーション能力が高いように思いますけどね。
いまどき、対面でないときちっとした話ができないよ、などと言っている私たちのほうがよほどコミュニケーション能力が劣っているような気がします。
それどころか私など、メールはもちろん対面でも、失礼なやつと年配の方にときどき怒られます。
そのうちいなくなるだろうと高をくくっていたので直さないできたのですが、最近はこちらが先かなと不安になります。どっちしても怒られなくなるのは一緒ですけど。
ということで、本当に必要としているのは我々世代なのかもしれません。
そういえば、就活していたころ「新人類」と呼ばれていたのは、私たちでした。みんな忘れたふりをしているけれど。
事実、我々世代に役に立つことがたくさん書かれています。
1つだけ紹介しましょう。自己紹介のテクニックです。
前の人の言葉を少し引用するだけで、その場の話が連動して一体感が生まれます。
さらに「人の話をきちんと聞いている」という姿勢と、「瞬時に応用できる」柔軟性をアピールすることもできます。
私、マジでうなりました。自己紹介が苦手なので・・・。
明日からは、とにかく一番目に自己紹介しないためにあらゆる手段を講じようと思いました。
このままでは「新入社員」に売りたいと思っているインプレスと渡瀬さんから叱られますね。
当然ですけれど、50歳を過ぎた私にも役に立つのですから、新入社員の役に立たないわけはありません。
というか、どちらかというと今どきの新入社員はコミュニケーションより本を読む方が苦手なのでは? たぶんですけど。違っていたらごめんなさい。
そういう人は「第5章 苦手なシチュエーションを乗り切る8つの会話テク」だけ読めばいいです。これだけで、抜群のコミュ上手になれます。
というよりも、頭から最後まで通して読む必要はない気がします。
とりあえず買って(←ここが最重要)、コミュニケーションで困ったときは目次を見て、あてはまるパターンを探して(ほとんど見つかると思います)、そこだけ読んで実践するといいです。
なお、コミュニケーション以上に大切なのが、やる気だと思うのですが、なぜかこの本の終わりの2章分はコミュニケーションというよりも、やる気を失ったときに読むべきことが書かれています。こちらのほうが、もしかしたら価値があるかもしれません。
通読しなくてもいいけれど(私はもちろん通読してから、これを書いていますが)、コミュニケーションで問題が発生したときややる気が出ないときに該当箇所を読む。それを何度も繰り返す。
そうすれば1年ぐらいで、とても立派な社会人になれるのではないでしょうか。
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