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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

【自由と自分軸】感情に支配されている場合ではない

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いよいよ最終回です。

今回は、「感情に支配されている」ために不自由な人がどうしたらいいかについてお話ししたいと思います。

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感情に支配されている人は、視野が狭くなるので選択肢が少なくなります。また一般に感情に支配されている人に大きな意思決定を任せようという人がいないため、決定できる範囲も狭くなります。結果として大きな不自由を被ることになります。

●なぜ感情に支配されるのか?

感情に支配されるのは、まずそうなることのデメリットを知らないからかもしれません。むしろ感情をストレートに表現するほうが美徳ぐらいに思っている人さえいます。

しかし、そんなことはありません。感情をストレートに表現しても、冒頭に書いたようにデメリットしかありません。

デメリットは分かっていても、感情がコントロールできるという概念を保たない人もいます。

次の段階が、感情がコントロールできると分かっても、その方法を知らないという人でしょう。

感情に支配されるといっても、いろいろとレベルがあるわけです。

●どうすれば感情に支配されなくなるのか?

ですので、裏を返せば、次の順番で自己を変えていけば、感情に支配されなくなるのです。

  1. 感情に支配されることのデメリットを知る
  2. 感情をコントロールできることを知る
  3. 感情をコントロールする方法を知る

以上については、たくさんの良書が出ていますので、そちらを参考にしていただければと思います。

問題は、動機付けです。感情に支配されなくなるというのは、意外と難しいものです。感情に支配されている人は、習慣化しているからです。依存症に近いと言ってもいいでしょう。

なので、動機づけしなければなりません。その手段が自分軸の考察なのです(下図)。

自分軸をしっかりと考えていくと、自分の使命が見えてきます。人間、使命感を持つと、それを実現したい気持ちになります。感情に支配されていては、使命の実現など無理だと、ここで思えれば、あとは意外と簡単です。多少のことでは感情を露わにしない自分にすぐ変化できます。

●僕の場合

僕は、子供の頃はほんとうに喜怒哀楽を制御できませんでした。

大人になって、ある程度閾値は上がりましたが、その閾値を超えたときの見境のなさは子供の頃と変わりませんでした。

今では、ほとんど怒ることもありませんし、仕事中に人前で涙を見せることもなくなりました(40代になってもそんなことがあったのです)。喜ぶ前に、その喜びようを見て辛くなる人がいないか配慮できるようにもなりましたし、楽しみ過ぎて疲れないということもできるようになりました。

これは、やはり使命感の為せる業です。特に怒りと哀しみの2つのネガティブな感情は、使命感があればほとんど湧くことがありません。

腹が立ったり、何となく哀しくあるいは憂鬱になるのは、使命を見失ったか、使命が変化したのに気づいていないという時だけのような気がします。

自由と自分軸に関しては以上です。自分軸を見つけ出すことで自由になれたという人が一人でも出てきてくれたら、それに勝る幸せはありません。

▼ビジネスライター森川滋之オフィシャルサイト

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