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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

【自由と自分軸】他人の評価にとらわれないようになるには

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前回のテーマである「他人と比較しないようになる」のと同様、「他人の評価を気にしない」というのもとても難しいことです。でも、「比較するな」、「気にするな」と書いてあるだけの本や記事が本当に多い。

ということで今回も、自分軸を作れば、他人の評価があまり気にならなくなるという話をいたしましょう。

●行動して、評価されて、成長するというのが本来のはずが

他人の評価を全く気にしないというのも無理なことですし、またそれでは進歩もありません。

要するに他人の評価を一旦受け止めて、直すべきところは直して成長していければいいということです。

当たり前すぎと思う人もいるでしょう。しかし、世の中にはこんなことが難しい人がゴマンといるのです。

恥ずかしながら、僕もそうでした。他人の評価を恐れて、良い評価を得ることを目的に生きていた時期が確かにありました。

まずは一生懸命やって、その結果評価され、それで自分を見直すというのが本来の流れのはずです。しかし、僕にはできませんでしたし、できていない人は多数いるように見受けられます。

●「良い評価を得る」と決めたのは他ならぬあなた

しかし、「本来の流れ」ができていないと、不自由極まりない状態になってしまいます。

今回も例の図を見てください(下図)。

2014052701.png「良い評価を得ること」が目的になると、これは「他者の基準に自分を当てはめる」ということになってしまいます。

ということは必然的に「決定できる範囲が狭い」ということですし、場合によっては「選択肢が少な」くなります。

しかも、これは外部環境(他者)のせいで不自由になったわけではありません。外部環境のせいなら、縦軸と横軸の位置を見なおして自由を獲得するというやり方もありでしょう(牢獄で自由を獲得する方法です)。

しかし、「良い評価を得る」と決めたのは他ならぬ自分なので、この手を使うと自由な世界がどんどん狭まっていきます。そして、最終的には「自分を評価してくれない世間」に対して逆恨みする人も出てくるということなのです。

●「気にしない」というより「とらわれない」

「良い評価を得る」と決めることは、結局「他人の評価にとらわれる」ということなのです。

評価を気にするのは構いません。それが成長の糧になるならば。しかし、気にしすぎる=とらわれることは避ける。

では、なぜ「とらわれる」人が出てくるのか?

それは、自分に価値がないと思っているからではないでしょうか?

●「無能」とは自分の価値を知らないこと

キレイゴトに聞こえるかもしれませんが、僕は誰にでも生きている価値はあると思っています。

とはいえ、いわゆる「無能な人」にイライラすることは僕にもあります。あなたにもあるかもしれません。

これは、その人に価値がないというのとは違います。

我々がイライラするのは、自分の価値を見出していない人、あるのに表現できない人に対してだと僕は思うのです。自分の価値にしたがって生きていれば、「無能」の状態に留まることはないはずだからです(注)。

自分軸のメソッドで、自分の価値(「何を」)を表現できるようになりましょう。そうなれば、他人の評価にとらわれて不自由になるということかは解放されるはずです。

※自分軸の作り方を知りたい方はこちらへ。

(注)もう少し分かりやすくいうと、要するにダメな人にイライラするのではなく、自分がダメだと決めつけて成長を放棄している人にイライラするということです。なお、価値の見積を逆方向に間違えている人にも同様のことが言えます。こちらは自分がデキルと決めつけて成長を放棄しているからイライラします。

次回:承認を求めるのは支配されたがることと同じ

▼ビジネスライター森川滋之オフィシャルサイト

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