10月18日 真心~美しい言葉だなあ(#513)
真心とか誠意とかいうと古くさいという考え方もあるようだが、人間が心豊かに助け合って暮らすためには、いつの時代どこの国でも大切な心構えである――松下幸之助さんはこのように言い、次のような例を挙げています。
ある販売店に不良品を卸してしまった。そこは熱心に販売している店なので、これは注意しなければいけないと、社長みずから松下電器に出向いてきた。
ところが実際に会社に来て、従業員が一心に働いている姿や親身に応対する態度を見て、これはたまたま不良品があったぐらいで怒るわけにはいかないなあと、かえって信頼と安心を深めて帰って行った。
私は、松下電器(現パナソニック)の社員をわずかしか知りませんが、例外なく真心を感じる人ばかりでした。
また、私がいた部門には、松下電器に常駐して仕事をしているチームがありました。これがまたいい人ばかりで、元々そういう人ばかりだったのかもしれませんが、松下の社風に大きく影響を受けていたのではないかと思います。というのは、普通は他社に常駐している人たちは、不平不満が多い傾向があったからです。
真心は、人に大きく影響を与えるのではないでしょうか。
昨日、たまたま『日本でいちばん大切にしたい会社』で有名な日本理化学工業の大山会長の講演を聴かせていただく機会に恵まれました。
ご存知とは思いますが、同社は障がい者雇用に取り組んでいる会社です。現在従業員が77名いて、そのうち55名が知的障がい者です。しかも、そのうち半数以上が重度障がい者です。
それでも、日本のチョーク産業の3分の1のシェアを持っているトップ企業です。
大山会長の講演を伺っていて、本当にすばらしい人だと思ったのですが、ぴったりと形容する言葉が見当たりませんでした。
今回の記事で、「真心」という言葉を忘れていたことに気づきました。大山会長は、真心あふれる方というのがぴったり来ます。
真心――なんと美しい言葉でしょう。私も持ちたいと思います。
今日の一言)自分は真心を持っているかを振り返ると、自分の欠点が見えてくる。
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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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