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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

10月15日 不平~みんなが愉快な人間にはなり得ない(#510)

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心が正しく、正義に立脚して行動しているのであれば、必ず救いの手が生まれる。そのように考えると、勇気が出て、不平もなくなる。すると明るくなり、愉快なやつということになる。愉快なやつということになれば、実際に引き立てが出てきて、人生が開けてくる――松下幸之助さんは、このように言います。

子供で分かる簡単な理屈であり、私もこの通りだと思います。

それなのに、なぜみんな相変わらず不平不満を言い続けるのか?こういうことを知らないからなのか?

それは、愉快かどうかなどは、結局人との比較で決まるのであり、一方で不愉快な人がいるから、誰かが愉快だということになるからです。全員が愉快だと、愉快が当たり前になり、愉快という概念が消えてしまいます。

我々はなんとなくこのことが分かっているので、愉快な人間を目指さない人も多いのでしょう。

いや、みんなが愉快な世の中は作れるという人もいるかもしれません。でも、日本を振り返ってみればどうでしょう。

とんでもない不幸や不公平にさらされている人やものすごく幸福な人のことは少しおいて、我々普通の暮らしをしている人間(定義は難しいですが、まあ常識的に)のことを考えてください。

昭和40年代には、自動車とエアコン両方を持っていたら十分すごいことでした。また、当時は持ち歩き可能な電話なんて想像もしていませんでした。できたとしてもカバンぐらいのサイズはあるだろうという感じでした。

今はどうでしょう。自動車もエアコンも携帯電話もみんなあたりまえに持っています。昭和40年代に憧れていた以上のものをみんな手にしています。モノだけでなく、サービスも向上しています。24時間営業して食料品は雑貨を売っている店なんて当時は想像もしていませんでした。

昭和40年代に手にしたいと思っていたモノ・サービス以上のものを我々は手にしました。当然幸せであっていい。しかし、我々は全然幸せではありません。

我々が得たものが物欲の満足だから、幸せでないのでしょうか?

ところがこれが不思議なことに、貧しく治安が悪い、あるいは戦争状態の続いている国と比較すると、とたんに感謝の念が湧いてきて、幸せになるのです。日本に生まれて幸せだと・・・。

ということは、日本人がなんとなく幸せでないのは、実は(普通の人である我々)みんなが幸せだからにほかならないのです。

この逆説から逃れるには、個々の幸せ感、つまり比較ではない幸せ感を持たなければいけません。

同様なことは愉快かどうかについてもいえ、全員が愉快なら愉快でなくなってしまうはずです。ここから逃れるには、愉快でない人こそが愉快を作っているという価値の逆転が必要のように思います。

今日の一言)全員がなってしまうことがあり得ないものを目指すのではなく、自分が輝くことは何かを考えよう。

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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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