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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

9月16日 気をくばる~一病息災(#481)

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人を使うときには"粒より"の人材ばかりということはありえない。病気と一緒で気を遣いながらやっていこう、と松下幸之助さんは言います。

これは、松下さん自身病弱であったことと関係があると思います。松下さんは、若い頃肺結核になり、薬を飲みながら、3日働いては1日休み、1週間働いては2日休むという(今では普通ですが・・・)生活だったそうです。50歳ぐらいまでは養生しながら仕事をしている状態が続いたとのこと。

これは、まさに一病息災というものです。

なまじ健康な人は自分が死病に罹っていることに気づかず、突然死んだりしますが、持病のある人は定期的に病院に行かざるを得ないし、いろいろと用心もするのでかえって長生きする。松下幸之助さんが94歳という長寿を全うしたのも持病があったからこそでしょう。

私が存じ上げる高名なコンサルタントの先生も、すでに80歳を超えていますが、いまだに60歳代のような潑溂さを保っています。何しろ老眼も入れ歯もない!

この方も、幼少時にはポリオを患い、青年期には肺結核で長期入院しました。そのときには自分は若死にするのだと絶望したのだそうです。

組織においても一緒なのでしょう。

なんであんな優秀な人ばかりの会社がつぶれるのだろうということもあれば、なんだかへんてこな人が多いし、何度も危機に陥っているのにしぶとくつぶれない会社もあります。

日本の軍隊もそうだったのかもしれません。陸軍も海軍もあまりにエリートばかりを集めました。因果関係ははっきりしないけれど、これ以上ないボロボロの負け方をしたのは確かです。

日露戦争の頃までは、かなり個性的な人も多かったように思います。それが理由かははっきりしないけれど、しぶとかった。

因果関係は別として、少なくとも相関関係はありそうに思います。

今日の一言)「優秀」な人ばかりを集めると、かえって組織はもろくなる。

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過去100人以上の参加者がいましたが、実践的名刺交換の10項目すべてができていた人は、一人もいませんでした。半分ぐらいできている人は多かったのですが・・・。どれも難しくないことだけど、意味が分かっていなかったのですね。

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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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