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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

「趣味を仕事にしてはいけない」の本当の意味~特にそう言われている方へ

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よく「趣味を仕事にしてはいけない」という人がいます。

かと思うと「好きなことを仕事にするのが一番だ」という人もいます。

これはどちらも正しく、見方の違いだけなのです。

今回は、「趣味を仕事にしてはいけない」という言葉の真意を探ってみたいと思います。

●まずは稀少性があるのか?

第一の意味は、プロになるだけの稀少性のあるスキルやコンテンツがあるかをよく見直しなさいということです。 

プロとは何かということに関しては、いろいろな議論があります。ここではもっとも単純な、お金が稼げるかどうかをプロの定義としておきます。

そうなるとやはり簡単ではない。甲子園に出るほどの選手の中でも、プロ野球の選手になれるのはごく一部です。

勝負の世界は特に厳しく、スポーツであろうと、将棋などの知的遊戯であろうと、なかなかプロになれない。

また、文学・美術・音楽・映画・演劇・お笑いなどの芸術・芸能の世界も同様です。

それだけの稀少性のあるスキルを持っていないのに、好きなだけでは仕事にならないということです。

●続かないと思われている

ただ、一流プレイヤー・アーティストにならなくても、その世界に関わっていられたら幸せという人もいます。

プロ野球の選手になれなくても、アマチェア野球チームのコーチや監督になる。多くは兼業ですが、中には専業で生活している人もいます。

将棋のプロになれなくても、観戦記者や解説者という道もあります。

評論家の多くもそうです。

映画や演劇の世界は役割がたくさんあるので、裏方として頑張っている人もいます。

しかしながら、お子さんがそのような仕事に就きたいと言ってきた場合に、すんなりと賛成する親は少ないと思うのです。

いくつか理由はあります。大きい理由としては、地味でスポットが当たらない仕事であることが多いことと、稼ぎも少ないと予想されること

それ自体を問題とする親御さんもいらっしゃるでしょうが、多くの親御さんは、それでは続かないと思うのでしょう。だから反対します。

親でピンとこなければ、奥さんや旦那さんをイメージしてもいいでしょう。婚約者でもかまいません。身近な人がすんなり賛成してくれる話でしょうか?

●それでもあきらめなければやれる

親をはじめとする身近な人はよく見ています。実際に続かない人が多いんです。

しかしながら、それでも続けている人もたくさんいます。そして、経済面では個人差はありますが、精神面ではみな一様に幸せそうに暮らしています。

そして、「好きなことを仕事にするのが一番だ」と口を揃えておっしゃいます。

その差は何か?

来たか!と思った方、正解です(笑)。

自分軸(「誰に」「何を」「なぜ」提供しているか)の有無なんですね。

特に「なぜ」です。

「なぜ」はあきらめない理由なのです。これがあるから情熱(パッション)が続く見失いそうになったら戻っていく原点。それが「なぜ」です。

「誰に」「何を」ももちろん重要です。

自分が人に喜ばれているもの・ことがある――この実感がないと続きません。具体的な相手と価値が必要です。

ただ、「誰に」「何を」は必要に応じて見直していっても構わないものです。しかし、「なぜ」は基本的に変わらない。経験によって積み重なってはいきますが、根本のところは変わらない。そういうものです。

身近な人を説得したければ、まずは自分軸を発見してください。

その自分軸が客観的に納得できるものであれば、少しずつ味方が増えていくはずです。

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仕事柄、物書きになりたいのだが、という相談を受けることがよくあります。

書くものの種類にもよりますし、書くスキルはもちろんあったほうがいいのですが、しかし、超有名作家でもぼくが見てもスキルの低い人もたまにいます。

書くことについては、どうもスキル以上に、コンテンツとその稀少性こそが重要なようです。そしてベースに「想い」があるかどうかですね。

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