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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

儲からないときの自分軸の見直し方~課金できない本当の理由

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世の中には、二通りの人間しかいません。

儲かっている人と儲かっていない人です。

そして、儲かっていない人にも二通りあります。

儲けたいのだが儲かっていない人と、儲ける気がないので儲かっていない人です。

今回は、儲けたいのだけど儲かっていない人が、自分軸をどのように見直せばよいのかをお話しします。

●課金できない人々

読者のほとんどの方がご存知と思いますが、ぼくのいう自分軸とは、「誰に」「何を」「なぜ」提供しているのかということです。

これらを明確に言語化するだけで、マーケットが「勝てるマーケット」に変わってきます(その様子は、こちらへ)。つまり競争しないで儲かる形になっていきます。

ところが、「誰に」「何を」は有望だし、「なぜ」に信念も感じられるのに、儲からない会社や個人事業主は山ほどいます。

なぜでしょうか?

それは、彼らが課金が苦手だからです。

●課金できないのは、アイデアが出ないと言うよりも・・・

課金というのは、アイデア次第でできるもの――だと言われています。

たとえば、某CDショップにはCDを試聴できるカフェがあるそうです。これは確かに行きたくなります。

試聴機に100円玉を入れるのは抵抗があります。といようり、そんなものに金を払う人はいません。

それなのに、コーヒーに200円払って試聴するのには抵抗はあまりありません。

でも、コーヒーの原価なんか、わずか数十円であり、なおかつ専任の店員がいないとしたら人件費もかかりません。お客から見れば、試聴機に100円払うよりも、カフェのほうが明らかに金を使わされることになります。

これは、売上や利益は、課金のポイント(キャッシュポイントと言います)を工夫するだけで、いくらでも増やせるということです。

なので、多くのコンサルタントはセミナーなどでキャッシュポイントを見直すようアドバイスしますが、あまり功を奏さないようです。

というのは、儲かっていない会社はアイデアが出ないというよりも、どうもアイデアを出したくないと思われるからです。

●実はぼくの話です

さて、実を言うと儲けたいのだけど儲かっていない人というのは、ちょっと前までのぼくなのです。

ぼく自身、お金をいただくのに抵抗感がありました。

無料でやったり、値下げしたりするほうが気持ちが安定するのです。

一時期、常駐で高額のコンサルタントをやっていたことがありますが、そのときは精神的プレッシャーでたいへんでした。

これだけのプレッシャーがあるのだからと、さらに価格を上げてもらいました。そうしたら、精神的にもたなくなり、結局こちらから辞めさせていただきました。

それ以来、最近まで収入面では大変だったのですが、精神的にはどちらかというと安定していました。

●金儲けに対する抵抗感をなくすほうが先

なので、ぼくは課金できない人の気持ちがよく分かるのです。

こういうことは完璧主義の人にありがちのようです。

ぼくは、高額な報酬をいただいているわりにはあまり貢献できていないと思っていました。それがプレッシャーになっていました。

ところが昨年、その仕事をしていたときにエージェントとしてお世話になっていた方からメールをいただいて、実は十分貢献していたことを知りました。メールの内容が、また来てくれないかというオファーだったからです。

それ以来、自分のコンテンツに自信が持てるようになり、課金に対する抵抗感がなくなりました。

そうすると、どうやって課金したらいいのかというアイデアも出てくるようになりました。

要するに、儲けたいのに儲からない人は、実際には、お金をいただくことに精神的な抵抗感があるということなのです。

●自分軸をこう見直せば抵抗がなくなる

儲かっている人は、お金をいただくことに躊躇はありません。

お金儲け自体が好きな場合(もうゲーム感覚です)もありますし、自分の提供している価値に対する高いセルフイメージがある場合もあります。

他にもいろいろ理由がありますが、儲けたいのに儲からない人に、このような感覚を持てというのは難しいと思います。

そこで、ぼくがお勧めしているのは、自分軸の「なぜ」に自分が儲けてもいい理由を入れるということ。

よくあるのは、「家族を幸せにしたいから」という理由。これを入れるだけで、かなり課金に抵抗がなくなります。

今まで助けてくれた仲間に早く恩返しがしたいというような理由もよいと思います。

他にも「社会をよくしたい」「日本をよくしたい」という理由も可です。

ただ、範囲を広げると漠然としてしまうので、社会を「どのようによくしたいのか」を具体的に書くことです。

たとえば、「環境問題を解決したい」ではまだまだダメです。書くのであれば、次のようなところまで踏み込む必要があります。

例:××村の森林をきちっと管理することで、森をよみがえらせ、最終的には××村が水源となっている○○湾をよみがえらせることに貢献する。

ここまでイメージできれば、このことにどのぐらいのお金がかかり、どのぐらいの人の協力が必要かがある程度見えてきます。金を稼がないといけないという気持ちがムラムラと湧いてくることでしょう。

課金が苦手な人は、利他的な理由を「なぜ」に書き込んでください。それだけで課金に抵抗がなくなります。

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