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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

仕事がなくなるのが怖い人は

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昨日はこのブログの管理人の澤田さんにコメントをいただきました。彼女は忙しいようで、「「単なる労力分散」の状態から、抜け出せるよう」 に自分軸を役立てたいということでした。

忙しい人が効率よくリソースを集中するためにももちろん自分軸は役立ちます。

もう一つ役立つとすれば、こちらにも書いている事例ですが、仕事を取るためにも自分軸は役に立ちます。と言うより元々そのためのものです。

● 提案依頼がほとんどなくなった

 私のビジネスパートナーの一人である原田由美子さんは、企業向けの研修の引合いに対して、講師をマッチングするという事業をしています。

私は自主開催セミナーをやっています。こちらは昨年の8月ぐらいからかなり集客が辛い状況になりました(最近は盛り返しています)が、企業研修はすでに一昨年の12月ぐらいからきつかったようです。

時系列に原田さんのBefore/Afterをまとめてみました。

 

●Before

  • 以前は、40%以上の提案勝率を維持していたが、2008年のリーマンショック以降低迷しはじめる
  • 2008年12月から2009年3月にかけては、提案した案件がすべてペンディングとなる
  • 2009年4月から9月にかけては、値引き要請や開催中止などの要望が相次ぐようになる
  • 2009年9月から10月には、提案依頼がほとんどなくなる

●After

  • 2009年末から今年にかけて好転。実績がない業界でのコンペに参加したところ、立て続けに受注

 

これを見ると10月から11月頃に転機があったことが分かります。

いったいどんな転機があったのでしょうか?

● 自分軸を見つめなおしただけ

原田さんとは以前からの知り合いなのですが、昨年9月ぐらいから本格的にビジネスのパートナーシップを考えるようになりました。

その頃、ぼくはインタビューとライティングを教えながら、最後に社長インタビューを通して社員が社長の想いを自分の言葉で表現できるようになるという(ちょっと回りくどいのですが)セミナーの企画をしていました。

この研修を企業に提案できないか見てもらうために、ある会社でやったテストセミナーに原田さんのオブザーブをお願いしたのです。

その研修の中の最初のほうで、自分軸(「誰に」「何を」「なぜ」提供するのか)の話をするのですが、原田さんはどうもそれにピンときたらしいのです。

そこで原田さん自身も自分軸見直したら、信じられない結果になったとのこと。

それ以来、自分軸がらみの研修をいろんな企業に提案してきてくれるようになりました。

ありがたいことですが、原田さんにとっては自分軸がそれだけ効果があったということです。

● こういう言葉が出てくればもう大丈夫

自分軸を見つめなおす――つまり、「誰に」「何を」「なぜ」提供しているのかを言語化する――と言っても、どこまでやればいいのでしょうか?

ぼくが実際に自分軸のコンサルをやるときは、深掘りをしつつもだいたい30分から1時間の間にいったんの区切りをつけるようにしています。

区切りをつける判断基準は、本人もコンサルのぼくも驚くような言葉が出てきたかどうかです。

たとえば、あるクライアントは「何を」を「愛着のある住まい」とされていました。これ自体に問題はないのです。

ただ、弱い。憶えづらいのです。他社も同じようなことを言うから。実際、ぼくは(本当に失礼なのだけど)憶えられません。今も名刺を拝見して思い出した次第です。

そこで、彼の生い立ちや若い頃の挫折の話などを根堀葉堀質問して、ようやく「北国の子供たちの笑顔」という言葉を引き出すことができました。こういう言葉が出てくれば、ひとまず「自分軸が出た」と言えます。

原田さんの場合は、「人材育成担当者のイメージの具現化」という言葉が出てきたのだそうです。

これは、かなりキャッチーです。

このような言葉が出てくれば、もう大丈夫です。あなたが仕事を失うことはありません

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