ITサービス屋が、箱根駅伝で感じたこと
2025年1月2日から3日にかけての箱根駅伝。往路の中央大学、そして復路の青山学院大学の完走。とても見応えのある2日間でした。
そんな中、池井戸潤さんの著書「俺たちの箱根駅伝」を読んでいたこともあり、またサービス屋としての視点で、いくつか気になることがありました。
本著を真に受けると、運営スタッフは準備も含めて950名なんだとか。当日はもっと少ないとは思いますが、たしかに多くのスタッフが必要です。その中でも、放送に関わるスタッフ。メインのアナウンサー、各地で待ち受けるアナウンサー、そして中継車のアナウンサーです。
「箱根駅伝バイクカメラ接近で波紋 選手が怒り露わ「どけ!」手で払う仕草 SNSも苦言「カメラ邪魔すぎる」」(Yahoo!ニュース/デイリースポーツ)
テレビ中継というものは、NHKを除いてスポンサーがいてこそ成立します。そして、スポンサーへの報告材料は視聴率です。なので、一生懸命いい場面を撮影したい、という気持ちは重々分かります。
しかし、箱根駅伝はあくまで選手ファースト。こんな場面が見られると、視聴者から批判が出るのはやむを得ないところ。
そして、箱根駅伝では、選手の後ろに監督が乗ったワンボックスカーが追随するのですが、その選手と監督の間に入りっぱなしの中継バイクも気になりました。
さらには、そのバイクは選手の真ん前にいたり、真後ろにいたりするのですが、テレビでも響き渡るのが聞き取れる大型バイク独特のエンジン音。排気ガスも問題でしょうし、走っている選手にとって、あのバイク音は気になるのではないでしょうか。
大型バイクでなければ、カメラマンやアナウンサーを登載できないのは分かりますが、大型バイクでもEV(電動バイク)も存在します。かなりユーザーが離れていると言われているEVですが、こんな場面こそ活躍できるのではないでしょうか。
ちなみに、警視庁の白バイは(全部ではないかもしれませんが)EVでした。
サービス、そしてオペレーションを得意とする人間だからこそかもしれませんが、隅々が気になった2日間でした。