我々に必要なのは「働き方改革」ではなく「休み方改革」だと思う
政府主導で「働き方改革」という言葉が使われるようになって久しいですが、みなさんの会社は変わったでしょうか。
僕的には、政府主導で言ってる時点で、ゴニョゴニョ。。。
それはさておき、日本人の生産性が低い、という話は20年、30年以上も前から言われているところです。日本人的気遣いの精神とか、隣組的な、誰かが頑張ってるのを放って帰れない、といったこともあるのでしょうが、そもそも「働き方改革」という言葉が持つニュアンスが、日本人に合っていないじゃないか、という仮説を立ててみました。
日本人の働き方は、(一部を除いて)とても優秀だと思っています。製造業でも素晴らしいものが作られていますし、サービス業においては、日本より素晴らしい国を探すのが難しいと思っています。
一方で、日本人は休み方が下手なのでは?という考えに至りました。たとえば、「お盆休み」です。企業によって違うと思いますが、2023年で言えば8月11日の山の日を挟んだ前後で会社全体で休む、とかですね。
お盆休みは、どこも混雑しますし、家族で旅行に行っても、費用は高いし、両親はグズる子供のケアで疲弊してしまう。休みが終わって、仕事が始まっても疲れが取れない、なんて話を聞くことがあります。これでは、何のために休んでいるのかわからなくなってしまいます。
Forbesにこんな記事がありました。
タイトルだけ見ると「休むな」という内容かと勘違いしてしまいますが、休み方の話をしています。
お盆休み真っ最中、そして、9月にはシルバーウィークという大型連休が控える今、毎年当たり前のように与えられてきたこの期間を、今年はどう過ごそうかと考えている人も多いだろう。
各社で在宅ワークが推奨されてから約半年が経ち(※2020年の記事です)、「ONとOFF」の境目が曖昧になってきた中、どのような休み方が、日々を忙しく過ごすビジネスパーソンにとって正解なのか。休暇とは、仕事を止めることではなく、いずれやってくる未来の仕事も含めて次の仕事のために準備をする行為だと捉えられます。つまり、「ONとOFF」で分けるのではなく、「ONとOFFともう1つ別のONがある」。もう1つのONは、未来のための時間です。
仕事に力を入れる従来のONの他に、目の前の仕事をとにかくやっつけることとは異なる、そもそも自分は何をすべきか、未来や社会、関心事に対して自分は何ができるかを考えるための第二のONが必要です。
だいぶ省略しましたが、詳しくは本記事を読んでいただくとして、ここで提唱されている「休み」は、いわゆる休暇期間とは少しニュアンスが違います。つまり、「仕事する」「休暇を取る」の2つ以外の時間が必要なんじゃないか、ということですね。
在宅勤務が増えた(それで快適に仕事ができている人)とはいえ、出勤時間がなくなったことは素晴らしいですが、そこだけで「働き方改革」と言ってしまうのは、足りない部分があると思うのです。
1.働く時間
2.休む時間
この2つだけでなく、
3.考える時間、調整する時間
といったところでしょうか。
かくいう僕自身も、休み下手かもしれませんが、前職では週末のどちらかの2時間〜3時間を、考える時間に充てていました。今はとくに遠隔で調整できる時代でもありますので、休み上手になっていきたいものですね。