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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

コンプライアンスと同調圧力

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コンプライアンスという言葉が一般で使われるようになって久しいですが、コンプライアンスとは法令遵守と約されるので、それは昔から当たり前のことですよね。ただ、現実的には法律だけではなく、規則や命令などを含む場合が多いので、それもちゃんと守りましょう、ということになります。

一方で、ここ3年ほどでよく聞くようになった「同調圧力」という言葉。同調圧力とは、多数派が少数意見を潰してしまうこと。今で言えば、外出時にマスクを外すことに気兼ねしてしまうのも、同調圧力と言えるかもしれません。なので、強制されているわけでもないマスクについて、厚生労働省から「外していいんですよ」というメッセージを出さなくてはなったわけですね。まあ、「すぐ」ではなく3月になった理由が分からないですが。

コンプライアンスも、同調圧力が加わっている気がしています。たとえば、テレビでもよく言われていますが、ドラマで殺人犯が車で逃げるときに、しっかりシートベルトをしているけど、おかしい気がしますね。シートベルトを装着していないと視聴者からクレームが来る(のではないか)ということが理由だということだそうですが、だったら、殺人犯がいることはいいのか、と。(笑)

そして、コンプライアンスという名のもとに、同調圧力だけでなく、ハラスメントがあったりもするそうで、ややこしいですよね。AbemaのNewsBar橋下という番組の中で、坂上忍さんが「番組制作において、圧力があった」という話をされていました。圧力となってしまうと、それはもうハラスメントと言えるのだと思います。

では、これは我々一般企業ではどうなのか。派閥なんてものがあれば、それはもう同調圧力があるでしょうし、ハラスメントもあるかもしれない。コンプライアンスと言いながら、圧力をかけているようなら、それも問題になりますよね。

企業内でおかしなことにならないためにも、コンプライアンスという言葉ですべてを包んでしまわないようにしないといけない、と感じている今日この頃です。

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