「これ、サービスです」は、サービスじゃない
»
初めて入った飲食店で「これ、サービスです」と、何かのお料理を出していただくことがあります。「嬉しい」と思うものがあれば、さほどそうでもないときもあります。(笑)
ですが、よーく考えてみると、それはサービスではなく代金の内数なんですよね。最後に支払う費用の中から、店主が割り引いているだけ、と考えるのが妥当です。本当に、サービスだ、無料だ、と思っている店主はいないだろう、と。
日本語では、こうやって「サービス」を乱発しているため、「サービス業」に携わる多くの人が迷惑を被っている、ということを知る必要があると思っています。
Serviceというものは、本来、誰かの役に立つことで、その対価が発生するものです。それなのに、スーパーマーケットなどで「これ、サービスしとくよ」なんて使われてしまうことで、サービスの定義が変わってしまう。
B2Bにおいても「この端数はサービスしといてよ」なんて言葉を耳にすることがあるかもしれません。しかし、それはサービスという言葉の誤用だと思うのです。そして、ただの誤用にとどまらず、サービスを軽視ししてしまい、結果的にサービスレベルを落とすことになってしまう。
ものづくり大国ニッポンなんて言葉がありましたが、実は日本はサービス大国なのではないでしょうか。飲食店でも、何かを買っても、日本ほど気持ちよく帰れる国は珍しい。何かを依頼したら、大満足レベルで返ってくる。
B2C、B2Bいずれの場合も、サービスを軽視しないことが大切だと思う今日この頃です。
SpecialPR