テレワークで成果が出ない、生産性が下がった
日経クロステックにこんな記事がありました。
テレワークによる生産性向上は道半ば、「上がった」割合が示す残念な結果(日経クロステック)
「テレワークによる業務の生産性は、職場(派遣・常駐先を含む)で仕事に取り組む場合を100とした場合、どれくらいですか」と尋ねたところ、「100超」つまり生産性が上がったと答えた人の割合は18.9%と2割に届かなかった。
生産性が上がった、という人が少ないですね。
一方で「100未満」(下がった)と答えた人の割合は44.8%と4割を超えた。36.3%の人は「100」(出社時と生産性は変わらない)と答えた。
これは、テレワークの旗を振り続けてきた人たちにとって、由々しき結果ではないでしょうか。
そもそもテレワークを推進してきた中で、一番欠落しているのが「マネジメント」だと言われています。つまり、管理職が機能していないケースが多いのだと。
今まで、目の前に出社してくる部下と、対面で朝礼をやって、といったマネジメントをしてきた人が、何の訓練も受けずにテレワークに突入した結果、部下は評価されているのかもわからず、誰にも叱られることもない代わりに、結果を出しても褒められるわけもなく、朝になればなんとなくPCの前に座り、粛々と業務をこなす。
同僚と話し合うことはほとんどなく、有っても会議だけ。自分の仕事が終わっても、誰かが困っているとかわからないから、手伝うこともない。
ここで機能しないといけないのが、マネジメントであるはずなのですが、管理もままならず、ケアもできていない。これでは、各々の社員のパフォーマンスが高まるはずもなく、むしろ下がってしまう、という結果にでるのは明白ですよね。
だったら、一度テレワークをストップし、出社して業務推進について見直した上で、また再開するのか、あるいは止めるのか、あるいは特定の部署だけ出社する、などといった業務全体の再構築が必要なんだろう、と思うのです。それをしないままにテレワークをしても、こういう結果になるのは当然なのかもしれませんね。