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事例って要らなくね?あるいは、事例収集よりもやるべきこと

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東京大学の中原先生が、興味深いことを書いておられました。

セミナーでお話をすると、多くの事例をご紹介するので、多くの反響をいただけるのがありがたいです。しかし、一方で「もっと事例を」という方もいらっしゃることがあります。なぜそんなに事例を必要とされるのか理解できていませんでしたが、中原先生のブログを拝見していて、たしかにそういう人ほど動きがないことに気付きました。変化を拒絶しているのか、までは分かりませんが、「動いていない」という事実です。

まず、事例を集める以上は、事例を集める明確な理由とゴールが必要なはずです。例えば、新たにiOSを導入する上で、セキュリティ面が心配だから事例を集める。で、自社としてこういう取り組みで行こう、という判断を、いつ、誰がするのか、を決めておく、ということですね。いまどき、唐傘連番ではないのですから、たらい回しをしても何も良くなりませんしね。

前職では、国内事例のないプロジェクトが多かったため、自分たちで考えることを強く求められました。それでも、中には海外事例を収集しようとする人もいたのは事実です。(今はもういないでしょうけど)でも、そういう事例くれくれ君は、海外事例を集めてきて、国内には合わないことを正当化しようとする傾向があるようです。つまり、中原先生の書かれている「変化はとにかく拒絶」ですね。それでは、何も良くならないけれど、変化したくない人にとっては、そういう言い訳がほしいのでしょうね。

「うちの会社は特殊」というのも同じように整理が必要です。もし、本当に特殊なのであれば、何が特殊なのか、どこが特殊で、どこが一般的なのか。例えば、製造業と流通業は違います。しかし、管理部門はほぼ共通。営業もいれば、マーケティングもいるかも知れない。どちらも、物流を自社で持つか、あるいは外部に委託するかはさておき、自社の機能としては必要という意味では、やはり似ています。

自社を特殊だと思った瞬間から、プロジェクトは停止しますし、いろいろと思考停止に陥る可能性がありますよね。そうではなく、できるだけ一般化していくことで、前に進みやすくなりますし、導入コストも下がります。そういう思考の切り替えが必要だということなんですよね。

中原先生の興味深いブログでした。

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