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「りんごは踊る、されど並ばず」にインタビューいただいて考えたこと

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りんごは踊る、されど並ばず」というポッドキャストがあります。そのメンバーのお二人と夕食をご一緒しながらインタビューいただきました。(正確にはインタビューされているという認識ゼロ(笑))

キャスターのよーよーさんはエンジニアで、元々はいわゆる「客先常駐」をしていた方です。実質は派遣でも、業務委託という契約形態だったりしますが、成果物は「勤務表」であることが多いように思います。それは、派遣元が派遣に関する資格(特定労働者派遣事業または一般労働者派遣事業)を持っていないことが多いからなのですね。
※特定労働者派遣事業は自社の社員(常用)を派遣する場合で、資格取得は比較的容易。それに対して、一般労働者派遣事業は、派遣するために雇用する場合や他社のエンジニアを派遣する(いわゆる孫請け、ひ孫受け)場合で、こちらは社内に何平米以上の研修室が必要、といった少し厳しい審査基準があります。

今回のポッドキャストでは、多重構造の問題というよりも、そこに働いている人たちが、人として仕事に誇りを持って働けているだろうか、人として成長をすることが、あるいは成長したいと思える状況だろうか、という疑問を呈しておられるように感じました。

ポッドキャスト内でも話されていましたが、システム開発の現場では、本来「テストシナリオ」を書くことが出来るのは、かなりスキルを持ったエンジニア、多くの場合はプロジェクトのリーダー的存在の人である必要があると考えらます。単体テストならいざしらず、結合テスト、そして最終的なユーザー視点のテスト(そもそもシステムとしての目的を達成した上で、必要なシステムとして動くか)をするためには、新人をアサインする、なんてもってのほか。

ところが、システム開発の現場では、そうはならず、新人くんをアサインして、さらにテストシナリオまで書かせている、なんてことが少なからず起きているようです。それは、そこに関わる多くの人が「テストを軽視している」から、と考えざるを得ないのです。本来、このテストをパスしないことには、どこまで作ろうとシステムとしては未完成であり、「検収」できないはず、にもかかわらず、です。

これは、開発メンバーやリーダーが一概に悪い、とも言い難いところがありますし、誰か一人がいけない、といった問題ではない気がしています。ただ、唯一感じることは、その開発現場でモチベーション高く仕事をして、成長できるエンジニアは少ないのではないだろうか、ということなのです。

詳細はポッドキャストの本編をお聴きいただくとして、じゃあエンジニアを志望する人が、どのような会社に働けばいいのか、という問題に突き当たる気がします。「じゃあ、オレはどこに行けばいいの?」という。

僕が過去に見てきたいくつかの職場と、そこに働く人たちから感じることを、メリット・デメリットという整理を、あくまで個人的主観と偏見で書いてみます。

1.大手SIer(いわゆる元請け)
・メリット
元請けなので、プロジェクトの全体を見渡すことが出来る。また、データベースという、システムの根幹に関わる仕事ができる(可能性が高い)。さらには、下請けに指示をだす立場として、マネジメントのスキルを身につけることが出来る(かも知れない)
・デメリット
元請けであるので、お客様の矢面に立つ必要がある。(隠れ蓑がない)また、エンジニアとしてのスキルを磨くことができず、入社以来ExcelとPowerPointしか作ったことがない、という人も少なくない。(下請けに提案書をもらって手直しして提出していたり)

2.下請けを主としたSIer
・メリット
元請けの逆で、顧客フロントに立たされない。(隠れ蓑がある)時間単価で働くことが多いので、成果を問われない(ことも少なくない)。
・デメリット
システムの全体図を見る機会が少なく、全体図が見えないままに仕事をすることが多い。また、火が吹いてから(何らかの事情により開発が滞っていたり、大幅なスケジュール遅延が発生している開発現場)投入されることも少なくなく、気持ちよく働けない開発現場もある。

3.派遣(業務委託というかもしれないが)中心の、いわゆるSES
・メリット
完全に時給計算(月額かも知れないが実態は時給精算)なので、成果ベースで評価されない。言われたことをやればいいので、自分で率先して仕事をしなくても済む。
・デメリット
メリットの裏側で、率先して仕事をしたい人には不向き。長時間働くと売上が上がる、という仕組みに疑問を持つエンジニアは少なくない。

とまあ、あくまで僕個人から見た状況で書き出してみましたが、みなさまから見ていかがでしょうか。反論というか、ご自身のご意見を賜わることができれば幸いです。

ポッドキャストで興味深い話題を取り上げていただいた、よーよーさん、トマト屋さん、コマシーさん、敬太郎さんに感謝です。

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