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標準化とマニュアルの違い

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自社の仕事は標準化されている、という企業はどれくらいあるでしょうか。製造業の大手では、すべての工程がマニュアルで機能しているとも聞きます。トヨタのカンバンも有名ですね。

一方で、製造業ではない企業の場合、どれくらいが標準化されているでしょうか。そもそも、「標準化」と「マニュアル化」は何が違うのでしょうか。

「標準化」とは、カイゼンに近いものがあります。弊社のキッティングサービスで考えると、キッティング手順をマニュアルに落とし込みます。すべての手順をマニュアルで可視化し、そのうえでカイゼン点を探し出し、さらに効率化し、かつミスが起きない仕組みを考える。これが「標準化」です。ですので、弊社のメンバーは、キッティングのスキルが高いというよりも、標準化のスキルが高いと言えるのだと考えています。

システム開発で考えるとさらに分かりやすいと思います。そのシステムを、仮に去年の今ごろは4週間、20営業日×8時間かかって開発できていたとします。それがカイゼンを加えた結果、現在は15営業日×8時間で出来るようになった。それが標準化です。そして、それはそこに関わるエンジニアの努力とスキルですから、「早く出来るようになったんだったら安くしてよ」と安易に値切ることは間違っています。早く納品されるほうがいいのであれば、それはその分早く納品するという活動に費用がかかるのは当然なのですよね。もっと言うと、20営業日かかっているベンダーよりも15営業日で納品するベンダーのほうが高くても不思議なことではないですよね。

標準化をするためには、ある程度のトレーニングが必要になります。こうなったらこうする、という智恵も必要になります。つまり、頭のトレーニングですね。それは、どんな業務をやっても同じことで、昨日と同じだけ時間をかけているようでは、それはマニュアル化されているだけで、標準化はされていない、ということになります。

こうやって考えてみると、マニュアルを紙で残すことは間違っていると感じるようになってきました。マニュアルを紙にすると、それだけで満足しがちです。そうではなく、マニュアルもアップデートし続けなくてはならない。最近ではそのことが、多くの企業、特に中小企業で認識されてきたように感じています。ですので、Teachme Bizが伸びているのです。マニュアルをクラウド化し、いつでもどこでも更新できる、つまりカイゼン出来るわけです。ここが重要ですね。

マニュアルだけに拘ってしまうと融通が効かない、特にサービス業には向かないことになりがちです。スマイルゼロ円がなくなったのも、そういうことかも知れません。一方で、標準化されている企業は、融通を効かせることはカイゼンにつながるので、可能な限り受け入れるのです。そこが大きな違いなのでしょうね。

自社の業務を考えていた時に、ふと感じたことでした。

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