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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

【新しい働き方27】「サービス」に投資をすることで日本は良くなる

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平日は自宅で食事をして、週末になると外食をする、という人もいらっしゃるでしょうし、平日はどうしても外食が多くなる、という方もいらっしゃいます。僕は後者なのですが、先日とある居酒屋さんに行った際に同席されていたみなさんとの会話から。
 
居酒屋さんに限らず、飲食店に行くととても気持ちいいスタッフの方がいらっしゃるときがあります。挨拶はもちろん、適切なタイミングでオーダーを聞いてくれ、上手なタイミングで食事を運んできてくれる。会話も楽しいし、かといって決して媚びを売ることなく接してくれる。中には、自社に引き抜きたくなるくらいの人もいらっしゃいます。
 
一方で、飲食店の給与はさほど高くないと言われています。僕が嫌いな言葉ですが、ブラック企業などと呼ばれるのも、飲食店が多いそうです。価格競争になりやすい業界なのでしょうが、それには「サービス」を軽視する文化があることも否めないと考えています。
 
本来の「Service」には、「奉仕」「提供」という意味もありますが「役に立つ」「有用」という意味もあって、僕たちが生活している社会では、サービス業なしに成立しないのも事実です。
 
欧米には「チップを支払う」という習慣があって、いいサービスには多くのチップ、気に入らないチップには少なく、という選択がありますが、日本ではそれに相当する「心付け」というものがありますが、旅館や料亭など一部でしか使われず、あまり一般的ではありません。居酒屋さんでチップを支払う人など、ほぼいないでしょう。
 
しかし、同じものを食べられるお店、あるいは同じものを買えるお店なのに、サービスレベルが高いから、いいサービスが得られるからそこに行って食べる、あるいは買う、ということがあるのも事実です。家電量販店で買えるけれど、わざわざアップルストアに行く、というのもそういうことでしょう。物価が日本よりはるかに安い中国でも、アップルストアやキャノン直販店(主にカメラを販売)が人気なのも、サービスが決してよくないお店が多い中国の中で、より良いサービスを求める人たちがいる、という事実に他なりません。
 
飲食店や小売店のみならず、ホテル、コンタクトセンター、メンテナンスなどなど、「サービス」に対して「正しい評価」をし(提供側も努力が必要ですね)、いいサービスを無闇に値切らず、あるいは無闇に安いお店ばかり探さず、それにより気持ちのいい状況を作り出し、またスムーズに業務が進むようにする。結果的に「お得」になれることが多いように思います。
 
かくいう自分も、いいサービスを受けるに値する人間であり、またいいサービスを提供する人間でありたいと思う今日この頃です。

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