【新しい働き方4】テレワークを導入するには?
スターバックスでMacBook Airを使って仕事をする人をドヤラーなどと揶揄する人たちがいるそうですが、周りに迷惑にならない程度に仕事をしているのであればご勘弁願いたいところ。
先日、とある外資系企業の方といろいろお話をしていて、日本とその国の働き方が大きく違うことを再認識しました。
米国では、ヤフー社が一部社員の在宅勤務禁止を発表し、CEOのマリッサ・メイヤー氏が出社して仕事をすることについて言及しましたが、それでも全社員が在宅勤務禁止になったわけではないそうです。一部の情報では、在宅勤務と言いながらまったく外部の仕事を請け負っていたとか、違うインカムを得ていた社員がいたのだという説もあるようですが、真偽は定かではありません。ま、可能性だけで言うとあり得るのかも知れませんが。
「目の前にいない部下の評価は出来ない」というマネージャー職の方もいるようですが、この課題は2つに整理できると思います。
1.評価制度の問題
2.アウトプットを定義できていない問題
1のほうは、多くの日本企業のマネジメントスタイルが対面になっており、「対面で報告させる」ということで評価をしている場合が多いから。テレワークを導入しようとすると、報告を遠隔で受けるとか、定期的なミーティングを行なうという工夫が必要になります。また、それ以外の工夫や仕組みも必要でしょうね。
2に関しては業務によります。在社することに意味がある、あるいは在社しないと出来ない仕事もあるでしょうし、「いつどうなるか分からない」という仕事もあるのかも。(よく分からないですけど)
それでも、アウトプットが定義できる仕事であれば、自宅にいても出来ることが多い気がします。ま、小さな子供がいて自宅では出来ない、という理由でカフェなどに行く方もいるかも知れませんが、それはそれでアリでしょうし。
先日の会話から感じたのは、欧米のそれと比べて日本の会社制度は、社員に責任と覚悟を持たせない仕組みになっているように感じます。いや、これはずいぶん前から感じていることですが。しかし、テレワークを導入する時代になってくると、今までの責任と覚悟では実現が難しくなります。あるいは、それを補う高価な仕組みやシステムが必要になってきたり。
そもそもセキュリティに対する「コスト」は、悪いことをする人、間違ったこと、ミスを犯す人を補うために発生するコストですが、責任や覚悟を持たない社員を補うコストというものもあります。これが、責任や覚悟を持つ仕組み、あるいは覚悟があれば、そのコストは報酬にまわすことが可能になるのだと思うのです。余計な支出がなくなりますからね。
その昔、小学校が風邪やインフルエンザなどで学級閉鎖になったとき、自宅学習と言われているのに遊びに出かける子供がいましたが、そのまま大人になったような社会人にはテレワークは難しいのでしょうね。
<修正:タイトルを「4」に修正しました。2014/2/10 14:00>