いま改めて考える、なぜ日本よりシンガポールなのか
シンガポールは第二の故郷と公言している大木です。それは、僕がシンガポールの大学を出ているからなのですが、あの4年間が今の僕を(良くも悪くも)形成していると言えると思っています。昨日、シンガポール在住の方とお話する機会があり、改めて触発されたのでちょっと記録として残しておこうかと。
シンガポールはとても小さな国で、世界地図では「シンガポール」という国名だけで国が隠れてしまうほど。大阪人の僕には、淡路島くらいの大きさという言葉がしっくりきます。今は埋め立てが進んでいるので、もう少し大きくなっているとは思いますが。
僕がいた頃は人口230万人で、当時の名古屋市くらいでした。淡路島に名古屋の人口がいるのですから、人口密度の高さがわかると思いますが、いまの人口はWikipediaによると541万人なんだとか。で、本当のシンガポール人(SIngaporean)は340万とか350万とか言われており、それ以外は「移民」を含む外国人だそうです。かなり積極的に移民を受け入れている国。ここがひとつの特徴です。(日本も移民を受け入れないと、将来立ち行かなくなる気がしますが、それはまた今度)
オルタナティブブロガーの加藤順彦さんもシンガポールにいらっしゃいますが、少なくともIT業界のAPAC(Asia Pasificの略称)のコントロールタワーは、ほとんどシンガポールになっているように思います。英語圏とはいえ、中国系が77%もいると言われているにも関わらず、です。中国系というと、今の中華人民共和国、中国大陸の人たちをイメージされる方が多いかも知れませんね。ここはちょっと長くなってしまいますが、おおよそ別の国の人達だと理解するほうがいいです。祖先や祖国が中国であるという話と、生まれ育ちが中国だというのは別のお話なのですね。なんとなく、アメリカで生まれ育った日本人をイメージしていただくと分かりやすいかも知れません。
オフィシャルな民族的には、中国系以外は、マレー15%、インド7%と、残りはユーラシアンだと言われていますが、これもそう簡単ではありません。それぞれの混血がいますので、マレーと中国系ならBaba(男性),Nyonya(女性)などと呼び名まであるくらいですから、実際はもっと複雑な民族構成になります。
公用語も、英語、中国語(いわゆる北京語)、マレー語、タミール語(インドの言葉の一つ)になっていますが、一般的には英語と北京語のいずれかを話せれば、生活は出来ますし、多くの企業の会議は英語で行われているのですね。
また、シンガポールは古くからfree port(自由港)として有名で、なので製造業にとっては重要なアジアの拠点でもあるのですね。
そのシンガポールを拠点に動く日本の方が、少しずつではありますが増えていますね。それが風土もあるでしょうし、近隣諸国へのビジネスチャンスも見込めるからだと思っています。(これ以上はコンサル費をいただきますw)
ということで、今年はシンガポールだけではないですが、イシンのビジネスの新領域として、アジアへの進出を図っていきたいと考えている次第です。「どうしようか」と考えていらっしゃる方は、ぜひご連絡ください。一緒にブレークスルーしましょう!