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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

「恨み」「妬み」のパワーと、自分はそうならないための姿勢、というお話

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ここ最近、宮本輝さんという作家の「流転の海」というシリーズ本に、ハマりにハマっておりまして。本来は自宅に親戚からいただいた文庫本があるのですが、持ち歩き、メガネを外しても読める、などを鑑みてKindle版を購入しました。今は4冊目。
 
まだ続いている本なので、あまりネタバレ的なことはよろしくないと思いますので、サクッと書きます。本書の主人公は愛媛出身の商売人。本書の中でも、いろいろな商売を展開します。
 
一方で、最初のビジネスからスタートして、いろいろな場面で主人公を妬み、そして恨みを持つ人たちが登場します。子供の頃からの恨み、親戚の恨み、商売を始めた時の社員からの恨みや裏切り、商売相手の妬み、ありとあらゆるものが主人公を取り巻きます。そして、それらのパワーが馬鹿にできないくらいに強い。
 
僕自身、以前に教育関連のプロジェクトに関わっていた頃、広報や経理、営業といろいろな部署の責任者たちが、驚くほど負のパワーを持っていたことを思い出しました。何かとへそを曲げて他人を妬み、裏工作に走る。可哀想な人たちです。
 
世の中には、怒りのパワーで伸びる人もいるようですが、ポジティブな怒りならいいでしょうけど、妬みや恨みのパワーは、自分自身を疲弊させそうです。僕は持ちたくない。本書の主人公も、裏切られても裏切らない、を信条とした人で、どんどんのめり込んで読んでいます。
 
人は、ともするとネガティブな集団を作り出します。人の悪口で盛り上がったり。でも、その自分を鏡で見るとどんな顔をしているのか、と考えると、到底そういう仲間にはなりたくない気がしてしまいます。
 
そうならないためには、自分で「姿勢を正す」しかないのだと思います。そして、その姿勢は「継続」しなくてはならない。大変なことではありますが、イヤな自分にならないために自身を律するしかないのだと思いながら読んでいる次第です。(写真は、当社の近くのNIHONBASHI Cafestで入れてくれたカフェラテのゾウさん)

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