プログラミング出来る高校生を育成する取り組み
松村太郎さんのブログを拝読していたら、素晴らしい取り組みが紹介されていました。
コードアカデミー高等学校 code.ac.jp を創ります #jp_code
現在、長野県に設置認可申請中で、2014年4月の開校を予定しています。この学校はずばり、「コード必修」の普通科通信制高校です。プログラミングを学んで高校を卒業できる高校というわけです。キャンパスはクラウドでデザインしています。
前職でサイバー大学という、通学をしなくても100%インターネットで学べる大学の事務局長を勤めたことがあります。当時は吉村作治先生が学長でおられて、どちらかというと社会学習的な要素が強かったのですが、松村太郎さんの取り組みは、もっと突き詰めた内容で、この高校を出た生徒たちは、すべてプログラミング出来るようになっている、というものですね。これは素晴らしいです。
昨年訪れたNew Yorkにある市立高校Academy for Software Engineeringを取材したときのこと。これには非常に衝撃を受けました。公立高校の1フロアをコード教育を行う学校にして、教室には40台ほどのiMacが設置されている。これらは、New YorkのVCやGoogle/Facebookといった企業のNYオフィス、スタートアップなどのテックコミュニティからの支援で支えられています。お金だけでなく、第一線で活躍するエンジニアが時々授業に来てくれたり、インターンのチャンスまであるそうです。
U.S.には、こういうひな形があるのですね。高校生の間にプログラミングを覚えて、さらに言語に依存しないエンジニアである、ということになれば強いですね。今どきは、英語は当たり前で中国語やスペイン語、韓国語と多言語に話せる方が増えてきている中で、プログラミング言語も「僕はJavaです」とか「私はASPです」とかいう時代じゃなくなってきていると思っています。言語依存していると、どうしても自分が得意な言語でやることしか考えなくなってしまいかねません。
さらに、プログラミングだけでなく、これからのモバイル向け開発となると、ネットワークの知識も多少は必要ですし、画面とデータベースを別々で、というのも違ってきているでしょうし。
スタートレックの中で、エンジニアはコンピュータに「Hello! Computer!」と話しかけるとプログラミングしてくれるシーンがありましたが、ここまで行くのはまだかかるにしても、若い人たちがかるーくプログラミング出来るようになっている、って素敵だなと感じました。別にプログラマにならなくても、出来ることが多いことで、視野が広がるでしょうし。
松村太郎さんの取り組みは、ぜひ興味深く拝見したいと思う次第です。