新卒がいいか、中途がいいか、ってナンセンスな議論は止めないか
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「世界を元気にする100人:という頼もしいタイトルなのですが、残念ながら中身は年寄りの愚痴にしか聞こえません。
僕自身、50代になった今でも年配者には厳しいのですが(笑)、このタイトルには驚かされます。「IT業界にいた人は使えない」じゃあ、どういう業界にいた人なら使えるのか、ということはどこにも書かれていません。
「どんな人ならいいんですか」と問うと「新卒採用した人は大丈夫。業界ずれしてないってことでしょうか」と返ってきた。
いやいや、そりゃそうでしょう。新卒を教育するほうが、中途採用を教育するよりも気軽です。「業界ずれ」の定義がありませんけど。
中途採用は、新卒よりも「採用」と「教育」の連携が密に行なわれなくてはなりません。そこに本人が持ち合わせる「経験」と「スキル」というものを、どう組み合わせるか、ということですね。
当社には、現在は中途採用者しかいませんが、みんな最大のパフォーマンスを出して業務に取り組んでくれています。この社長のような愚痴はまったくなくて、むしろ僕が教えられることのほうが多い。感謝の限りです。じゃあ、当社の社員だけ特別なのでしょうか。
先ほどあげた「採用」「教育」「経験」「スキル」を活かすために、経営者として、あるいはマネジメント層として、コミュニケーション、ファシリテーション、コーチングと、ありとあらゆるツールを使って採用した社員に向き合う必要があると思うのですね。それをやらずして、メディアで愚痴を言っても何も始まりませんしね。
とまあ、人の振り見て我が振り直せ、と感じた週末です。
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