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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

情報システム部門を無くして事業部にしたら?

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昨日、一昨日とダッシュで大阪出張に行ってきました。大阪と言えども二日間って慌ただしいですね。もっとゆっくりできるといいのですが。

 
一昨日、とある企業の情報システム部門長とお打ち合わせ。その際に、いろいろと深いお話を聞かせていただきました。
 
「情報システム部門」という「部門」になっているので、「営業部門」などの部門と肩を並べているようだけど、実態は社内向けサービスなんです。だったら、いっそのこと部門なんて止めちゃって事業部にして、各部門にサービスを売って、それで成立する組織にしてしまおうかと、本気で考えているんです」
 
ものすごく理解出来ます。多くの企業では、情報システム部門「が」フラストレーションが溜まった常態か、あるいは情報システム部門「に」フラストレーションが溜まった人がいるか、どちらかなのではないでしょうか。何でもかんでも、ちょっとITっぽいことだと情報システム部門に投げてくることに辟易している情報システム部門員。それとは逆に、何か新しい取り組みをしようと盛り上がっても、すぐにブレーキをかけてしまう情報システム部門員にイライラしている他部門の社員とか。
 
上下とか、下請けとかそういうことではなく、社内向けのサービスをしているのであれば、はっきりそれが分かるようにすればいいと思うのですよね。企業によっては、会議室利用料を部門に請求していて、長く会議したり、あるいは予約したまま放置してしまうと月末に請求書がまわってきてビックリ、ということもやっているようです。同様に、社内のPC、通信回線、ファイルサーバ、その他情報システム部門のお世話になっているものは、すべてコストを見える化してしまおう、というのが先のお話です。なるほど、そういうのもアリかも知れませんね。
 
適当なことばかりやっている情報システム部門なら嫌がるでしょうが、そうすることで「また、営業部門が面倒くさいことを言ってきたよ」なんて低い意識で仕事をしなくても済みますよね。すべての依頼が「受注」であり、事業部としての売り上げに繋がり、自分たちの評価として返ってくるのなら、もっとモチベーション高く仕事が出来るのかも知れません。
 
とまあ、あまりやりすぎてしまうと、セクショナリズムの醸成になりかねませんが、そういうのもおもしろいな、と思った次第です。

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