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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

相手に伝えきるのがコミュニケーション

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昨日は、午前中は社内で自分の仕事をして、午後は田中淳子さんの講演を聴きに行き、コミュニケーションについて考える機会を得ました。その中で特に印象に残ったのは、「相手を知る」ということです。例えば、お客様に提案をする場で、お客様とは言っても、どういう部署のどういう立場の人が相手なのか、を知っておく。情報システム部門のサーバの担当者相手に、企業としての費用対効果のお話をしてもピンときてもらえないでしょうね。あるいは、社長が出てきているのに、技術用語を駆使して細かい可用性の話をしても、きっと聴いてもらえないでしょうし。
 
よくあるのは、提案する場に来てみると、予定より参加者が多いこと。3人で、と聞いていたのに5人がいらっしゃる。2人は初めてお会いする方。こういう場合、どうするべきでしょう。ついつい、用意してきた資料を、用意してきた内容のまま進めがちですよね。でも、最初の3人は情報システム部門の方なのだけど、2人は経営企画室の人だったら?あるいは営業部門の人だったら?よくあることです。
 
本来であれば、経営企画室の人にも理解できる言葉を使い、あるいは技術用語を使ったとしても解説を入れる。 営業の方が使う場合の利便性も補足するとか。でも、多くの場合はそのまま準備してきた通り話してしまう。経営企画室や営業部門の方の頭の仲は「???」とか、あるいは「分からない」と言われてしまうとか。
 
コミュニケーションは、相手に伝わらなければ意味が無い、というのは昔から言われていることですが、ともすると相手のせいにしてしまいがちです。「理解力が低い」とか「なんであんな人が出てくるんだ」というような、意味のない愚痴に終始してしまったり。
 
僕は、コミュニケーションは伝えるべき人が責任を負っていると考えています。だから、僕が伝えないといけない内容を理解していない人がいたら、相手が誰だとしても僕の責任。だから、伝えきれていないのに「分かってくれない」などという人をいますが、「親子じゃないんだから」と思ってしまいます。家族なら阿吽の呼吸があるかも知れませんが、そこは空気だけではなく、きちんと伝えることが必要ですね。
 
田中淳子さん、ありがとうございました!

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