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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

「人は一人では生きていられない」を再認識するとき

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台風は予想よりも速いようですね。夜中に通り過ぎてくれるといいのにな、という気持ちです。この週末は、びっしりお仕事をしています。社員も駆けつけてきてくれ、多数の支援のもとに仕事ができているのが実態。
 
IT業界にいると、たまーに「僕は一人で仕事をしているので」という人がいます。エンジニアに多いですかね。営業でもいます。営業をしながら、どこか社内からの支援や協力を得られていない、という寂しさがあるのか、そういうことを口にする人がいます。エンジニアの場合は、朝からずっとPCに向かって仕事をしているので「一人で仕事をしている」という気分になるのでしょうか。でも、それって本当でしょうか。
 
課長島耕作のシリーズ、ヤング島耕作だったと思うのですが、アメリカから転勤してきた部下が社内で協力をしない。他の人が遅くまで残業をしていても「僕の担当は終わりましたから」と帰ってしまう。しかし、ある日彼が大きなミスを犯し、結果的には部署全員で徹夜でカバーをする。そのことで、彼は協働の大切さを学び取る、というお話です。よく出来ている話ですが、実際の社会ではそうそう学び取る機会があるわけではありませんね。
 
僕自身、小さな会社の社長をやっているととても孤独感を感じることがあります。社員に相談すべきことではないし、家族でもない。だったら誰に相談すればいいの、というような内容で苦労をすることは当然あります。じゃあ、一人で仕事をしているのか、というと、決してそうではありません。仕事、会社、究極的には僕自身が生きていることさえ、僕一人では成り立たない。経済の支え、身体の支え、心の支え。いろいろな人がいることで成り立っているのですよね。そしてそれは、やさしーく接してくれる人だけが支えではありません。時には、きびしく接してくれる人が支えになることもあります。誰だって人間ですから、感情の起伏があります。とても元気に振る舞えることもあれば、落ち込むこともある。そのときに発奮させてくれるのも、大きな支えだと思います。
 
また、別の視点でとらえると、僕のプロジェクトマネジメントの師匠は「大木くん、人を集めるということは、智慧を集結させるということだ」とおっしゃいます。三人寄れば文殊の知恵、のように、複数の人間が集まるということは、単に労働力を集めただけではなく、智慧を集めるのだ、ということなんですね。せっかく集まっているのに、自分一人の意見を押し通すのではもったいない。どんなことから、誰からおもしろい意見が出てくるかわからないですよね。当社のようなビジネスですと、余計にそういうところがありま20070523222550す。
 
僕の役目は、そういう意見をネガティブな方向に向かわないようにサポートすること、なのだと考えています。出来ない言い訳になりそうなときに、出来るアイデアがでるように仕向ける、というように。
 
かなり脱線気味ですが、日曜日の朝マックを食べながら、ここ最近感じていることを書き連ねてみました。みなさんは、いかがお考えでしょうか。

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