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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

他人(ひと)の社内は、思うほど情報共有されていない

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今朝は、毎月楽しみにしている朝カフェ次世代研究会でした。先月のインフォテリアの平野さんのお話も興味深かったのですが、今回はe-Janネットワークスの三井さん。営業部の部長さんです。テーマは「IT業界における販社ビジネスモデル考~安くて完成度の高い製品は売れない?~」という刺激的なお話でした。低い声でものすごく通る声をされていらっしゃり、うらやましい限り。そこについて、坂本さんも書かれていましたので楽しみにしていました。
 
お話の内容は、ハッシュタグ「#asacafestudy」をご覧いただくとして、坂本さんが名付けた「ミキサー理論」というものが印象に残りました。食べ物を砕くミキサーやコンクリートミキサー車のミキサーではなく、音楽のミキシングに使うミキサーですね。
20120718_90912 ミキサーを実際に使ったことは少ないかも知れませんが、見ればなんとなく使い方は分かると思います。ズラッと並んだレバーを上下に動かすことで音質が変わります。で、どれか一つだけ動かすことは少なく、またどれかだけを一番上まで上げることも少ないのですね。それぞれを少しずつ調整しながら、好みの音を創りだしていく。そんな使い方です。
 
三井さんがお話されたミキサー理論では、それぞれのレバーを、取引先の部署、あるいは人に見立てます。具体的には、販売促進担当、技術担当、営業担当、またその会社の幹部、そして市場という具合です。販売促進担当とコンタクトを取り、自社の製品を扱ってくれることになったとします。しかし、なかなか売れない。よーく確認してみると、販売促進担当は一生懸命やってくれていても、営業担当は全然乗り気ではない。あるいは、相手の会社の幹部の方は製品名すら知らない、なんてことが起きます。つまり、社内で情報共有されていないのですね。もちろん、意識も共有されていません。
 
こういうことって、いろいろなところで起きていることだと思います。僕も前職で、プロジェクトを動かすうえであちこちの部署に同じ話をしに行きました。例えばIT部門の誰かに話したからと言って、必ず部署内に共有してくれるとは限りません。キーマンと話したつもりになっていても、実はその人だけで留まっている、ということって意外と多いのですよね。自社でもそうなのですから、他人(ひと)の会社が情報共有されている、と思い込んではいけないな、と。
 
僕もいろいろと気付きをいただきました。ありがとうございました。今週は一日少ないですが、がんばりまーす!

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