お金と仕事と仲間と家族
一昔前に、ジョークとして使われた「仕事と私のどっちが大事なの?」というセリフがありますが、そんなことを実際に言ったとか、言われたなんて話を聞いたことはありません。(笑)ただ、ともするとバランスを崩してしまうことは充分にあり得る話ですね。
昨日、山岡さんのブログを拝見して、ワークライフバランス社の小室淑恵さんが、TEDxでお話になられた映像を拝見しました。はじめにお断りしておきますと、僕は長時間労働=絶対よくないこと、という短絡的に考えることはよしとは思っていませんし、小室さんのお話すべてに納得したわけでもありません。
ただ、考えさせられるものがありました。長時間労働で生産性が上がる、と思い込んではいけない、ということには賛成です。また、その人、その会社のポジション、業務内容などによって違うので、一律に語ることではないとは思います。
しかし、「仕方のないことだ」と諦めてしまうことも違うことに気付きました。
「あなたが定年になってから後に、翌年になって『昨年まで頑張ってくれてありがとう』、2年後になって『一昨年まで頑張ってくれてありがとう』とは、誰も言ってくれない。そのときにあなたの周りにいるのは家族です」
この言葉は、僕の心の奥底を突かれた気がしました。イエスと言いたくない自分と、ノーとは言えない自分がいる。ふと、そんな気持ち悪さを感じました。
仕事をしていると、仲間ができます。それは、同僚だったり、他部署だけど一緒に仕事をしていたり、あるいは取引先と同じプロジェクトに取り組んでいたり。その仲間と家族、どちらが大事?なんてのは愚問だと思います。比較すべきものではありませんし、比較することに意味はないと思います。ただ、軸だけは持っておかなくてはならないのだろうな、と。
会社のせいにしたり、上司のせいにしても何も変わらないし、むしろ思考停止になってしまうことがあります。そうではなく、自分としてどうあるのか、どうありたいのか、という視点から現実を見つめ直す、いい機会をいただきました。小室さん、そして山岡さんに感謝です。