「好き!」だけではダメだということ
先週、なかなか機会がなかったAppleTVを購入しました。いやあ、便利ですね。この便利さは別の機会にお伝えするとして、早速レンタルムービーを使おうということで、マネーボールをレンタルしてみました。
ブラッド・ピット主演の実話ということ、好きな野球のお話ということで前々から気になっていたのですが、ようやく観ることができました。
あまりネタバレになってはいけないのですが、登場人物には往年のスカウトたちが出てきます。日本の球団でもそうなのですが、昔は選手だった人たち。自称「野球人」です。日本の球界でも、そういう言葉を使う人は少なくありません。そして、「球界は特別。普通の企業とは違うんだ」と公言する人も存在します。
そこにブラッド・ピット扮するGM(ジェネラル・マネージャー)は、データ分析を持ち込みます。各選手のデータで今後の采配をしていく。もちろん全てがうまく行くわけではありませんが、少しずつ成果が見え始めてきます。
我々ビジネスパーソンにも言えることなのですが、IT業界は特別、◯◯業界は特別、と考えている人が少なくありませんよね。「うちの会社は、ちょっと違うんだよね」みたいな。
だから、他業界から来た人を、知らず知らずに排除したがる。「オレはこれが好きだから、一番分かっている」という感じですね。好き=分かっている=できる、みたいなフローでしょうか。
しかし、他業界から来た人が見ると、明らかに「変」ということがあります。しかし、「それって、おかしいよね」と言われても、「いや、こういうものだから」とか「しょうがないんだよ」みたいな感じになってしまう。これって、思考停止状態?
僕のような年代になると、ついつい「思考停止状態」に陥りがちです。今を変えようとしない、変えたがらないだけでなく、変えようとする人を批判してしまう。気を付けないといけないな、と感じます。好き、は大事なことですが、それを最優先してしまうと、間違った方向に行きかねないな、と感じた週明けです。