あなたの会社は、東京から移転できますか?
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この記事によると、今年の夏の電力は僕たちが今と同様に節電したとしても、大幅(700万キロワット)に電力が不足する、とあります。まあ、普通に考えてもそうですよね。さらに、僕たちの節電努力、企業の節電努力が今と同様であるということには、甚だ疑問です。オフィスや店舗が、今の暗いままであり続けるということが、難しいのではないか、と思うのです。そう考えてみると、どこかで、何かを考えなくてはならないのではないか、と思う次第です。
これは前々から思っていることですが、東京にはいろいろなものが集中し過ぎていますよね。民間企業だけではなく、全省庁があります。これが例えば、文部科学省は大阪、厚生労働省は福岡、といった具合で分散しているだけでもずいぶん違うのでしょうね。そこに付随するビジネスを行なう企業も、必然的に分散するでしょうから。
iPhoneゲーム開発で有名なパンカクさんは、地震が起きて3日後に社員移動を発表しました。同社のWebによると、岐阜県大垣市にオフィスを開設したそうです。小規模だから出来るんだ、という声もあるかも知れませんが、こういう選択を視野に入れることも必要なのかも知れませんね。
この記事のタイトルはちょっと違和感があったのですが、ここには阪神大震災のときの、P&G社の対応について書かれています。六甲アイランドにあったオフィスが、1週間後には大阪で稼働し始め、明石市で被災した工場は1ヶ月後に復旧していた。これは、大企業、グローバル企業の強みを活かした施策だと感心しました。このフットワークは、日本企業も学ぶべきところがあるように感じます。
tenki.jpの予報では、今年の夏は昨年ほどは暑くないとのことですが、それでも都内でエアコン無しのオフィスということは難しそうです。そう考えると、東京電力の管内(栃木/茨城/群馬/千葉/神奈川/東京/埼玉/山梨/静岡)を出たところにオフィスを構える、という選択もある気がします。少なくとも数年は、ですね。
災害時を中心に業務設計をすることは難しいかも知れませんが、こういう選択もあるなあ、と感じている次第。自社の業種、業態、サービス、そして社員の業務内容に応じて、可能性がある気がします。
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