起業についてひと言
朝カフェ次世代研究会は、今月でいったん終了。来週が朝カフェ→夜カフェになり、その後打ち上げです。で、9月から新たに始まるという流れですね。
9月にお話をするお約束になっている話題が「子会社経営と創業、企業(仮題)」です。ソフトバンクにいた頃は、取締役もやりましたし、その前には経営企画室の責任者として、社長(孫社長ではなく)の考えていることを実現する役割を担っていました。しかし、その仕事と創業は全然別物だということです。
さて、最近起業ブームなのか、不況からの離脱なのかは分かりませんが、「起業したい」という言葉を聴くことが多いです。日本が元気になるためにも、もっと起業家が増えるといいと思っています。
しかし「いつか起業したい」と言っている人が、起業したのを見たことがない、ということもお伝えしておきたいのです。半年後なのか、1年後なのか、いつ始めるのかを決めているのなら分かりますが「いつか」は、きっと来ないのではないかな、という気がするんですよね。
当たり前のことですが、起業ってそんな楽なものではないわけです。当たり前ですけど。もっと言うと、資本金(1円以上)と多少の手続きで会社を作ることは出来ます。6万円程度の印紙を貼れば完了。
問題は、その会社は何を生業とするのか、です。夢が膨らむのは賛成。せっかく起業するのですから、夢多きことは良いことです。しかし、霞を食って暮らすわけにはいきません。会社員を辞めた翌月から収入は途絶えるわけです。で、どうする?
起業を志す人たちが集まる勉強会も多いようですが、こういったことがなければ、理念もビジョンもあぶり出されては来ないのだと思います。すみません、零細企業の経営者が偉そうに、とお思いでしょうが、ひと言言っておきたかったことです。