2010年の新人は「ABS型」かも知れない
吉川さん恒例の、新人を強引に名付けてみよう、の季節がきたんですね。
僕の会社では新卒を採用していないので(まだ採用できる会社ではないので)、具体的に見たわけではなく、あくまでも推測です。
2008年にリーマンショックがあり、2009年の新卒内定の取り消しが社会問題になりました。その影響は2009年中も続き、2010年の新卒採用人数を減らす企業も増えました。
一方で、以前は大学4年生、あるいはその直前くらいから始まっていた就職活動も、いつの間にか2年生から始めたり、3年生終わりには内定をもらっているのが当たり前になりつつあります。ちょっと異常な状況だな、と。
また就職に際し、学生たちは方向性を問われることが多いようです。以前は採用側が決めていたアサインも、学生たちに希望を聴くというか、適性を本人に聴いているようなんですね。
以前はそんなことを自分で考えなくて良かったわけですが、今は考えなくてはいけない。でも、突っ走ることを求められていることは分かるんですよね。コンプライアンスも厳しくなり、多少無謀でも元気のいい新人が求められる時代ではなくなっている。
さて、ここからは強引に命名するための推測です。
学生たちは、必然的にブレーキが効くことをアピールするようになっているのではないかな、と。自制心が強いとか、落ち着いているといったことですね。決して暴走しません、といったような。
そこで、あえてABS(Anti-lock Brake System)という単語を使ってみました。路面の凍結などを察知して、ブレーキを効かせるタイミングをずらし、より短い距離で車を停止させる機能です。
推測ではありますが、個人的にはこの推測が外れているとうれしい、とは思っています。