メモを録るスキル

「メモを録りなさい」僕が新入社員になった頃に教えられたことです。
　僕はメモを録ったつもりになっていても、必要な内容を網羅していないと忘れてしまいます。僕自身、忘れっぽいことを自覚しているので、そこで起きたこと、そこでの会話全てを記録していたものでした。
　以前から感じていることなのですが、意外とメモを録ることが出来ない人がいます。こちらから見ているとメモを録っているようなのですが、大事なことが欠落しているようで、決められたことが実行されなかったり、ミスが起きてしまうことがあります。本人に聞いてみると、完全に頭から抜け落ちてしまっていたり。

　メモや議事録というものは、スキルなのだろうと思っています。スキルだから練習しないといけないですし、逆に習得可能なことだということなんですよね。
　メモを録ることができると凡ミスは無くなりますし、「たしか・・・」というような、記憶に頼った仕事の仕方をしなくて済みます。
　皆さんもそうかも知れませんが、僕は指示を出すときには、必ず相手のメモを見ながら喋ります。僕の依頼内容をメモっているか、スピードは適切か、ということを見ているんですよね。速すぎたら、少し喋るのを止めて、追いついてくれるまで待ちます。
　メモを録る側の視点で見ると、メモを録る姿勢が大事になってくるということなんですよね。これは、鹿田直樹さんの「大事なことはすべて記録しなさい」という本の中でも、「メモを録る姿勢を見せる」という章で書かれています。

　最近、メモを録ることができていない件で起きている問題を目にして、改めて感じたことです。