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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「有給休暇」は「労働者」の「権利」。「労働基準法」で定められていて、「理由」は問われないんですよね。

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休暇を取る理由のアウトとセーフ」という「トンでも記事」を目にしたので、ちょっと書いておきたい。

「有給休暇」の理由は言わなくてよいし、どんな理由で取得してもいいんです。
「時季変更権」によって「ちょっとずらしてね」と言われることはあるかもしれませんが、それは「タイミング」のことであって「理由」が問題なのではありません。

・行きたくない!という理由でも構わない(←という理由を言う必要がないのだから、なんでもいいわけです)

のです。

もちろん、「突然その日になって休む」という場合、どうか?という問題はありますが、それに、どんなに緊急事態だとしても、マナーとして「ごめんなさい、この仕事はこうなってます」的な説明や引継ぎは必要でしょうし、出社した日に「突然休んで失礼しました。」と挨拶したほうがいい場合もあるでしょうが、それは「ポカ休」的な取り方の場合であって、事前に申請し、上司からちゃんと承認(許可)を得ていたら、堂々と休めばよいのです。(そのためのお土産が必要とも思えません)


マナーとして「アウト」「セーフ」って、一体何を言っているんでしょうねぇ。困ったもんです。

経営者や管理監督者(マネージャ)は、「有給休暇取得」について、労働基準法をちゃんと読んだほうがよいですね。

厚労省サイトに「有給休暇の取得」に関するガイドブックみたいなものがありました。 → コレ

心身共に健康で労働するための労働者の権利なのですから、「親戚が遊びにくるから」という理由で取得してもよいですし、そんな理由は上司に言う必要もないのです。



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