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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「クールビズ」は誰のため?そして、何のため?

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今年もしつこくこの話題について言及いたしまする。 一昨年昨年も書きましたよ、「クールビズの断り書き」について。

オフィスの玄関、オフィスの受付のあたりに、今時分は、たいてい

「当社はクールビズを採用しております。社員が軽装で勤務しておりますこと、ご了承くださいませ」

といった「クールビズに関する断り書き」があります。

「うちは、軽装だかんね! 暑いし、政府からもスーパークールビズなんてことまで要請されているし、節電は大事だかんね!」(← 久々の東海林さだお風)

と断っておこう、ということですね。

今は、それだけではいかんと思ったのか、

「当社はクールビズで社員は軽装ですが、ご来社の皆様におかれましても、軽装でどーぞ」的なご案内に変わったところも増えてきました。

「クールビズ」というのは何のためにやっているのか? 暑い日本の夏を耐えしのぐのに、そして、今では、節電という重要課題をどうにかクリアするために、取り組んでいるわけですよね。

「うちは軽装だかんね」ではなくて、「うちに来る人もぜひ軽装で来てね。間違ってもネクタイなんかしてこなくていいかんね」という案内であるのが望ましいのではないかと思うわけです。

社員も来訪者も、同じビル、同じ部屋にいる人が同等の服装をしていないと、節電って実現しないでしょう? そうでないと、誰かが我慢して、体調崩すとか、忍耐力勝負みたいなことになってしまうとか。

だから、ですね。

これ、もう3年間ずっと言い続けてますけれども、「クールビズの断り書き」ってのは、「私たちクールビズだから、軽装だけど許してね」ではなくて、「うちはクールビズを推奨しているので、皆様こそ軽装で来てね。社員もそうするからね」というほどに外向きのアナウンスにしたほうがいいと思うわけですよ。

にっぽん人は奥ゆかしいし、空気読むので、相手が「OK」と言ってくれないと、「やはり、ジャケットかな、やはり、ネクタイかな、やはり、長そでかな・・・」と考えてしまうのですね。

「軽装で来てくださいね」「軽装でいいかんね!」と言ってあげないと、なかなかできないんですな。(そんなこと、自分の頭で考えろーと思うかもしれませんが、たとえば、ネクタイ1本で商談がうまくいかなくなったら困るし、と迷うわけです。)

・・・とまあ、ここまでは、昨年まで口を酸っぱく、いや、画面を酸っぱくしてこのブログで書いてきたことでありますが、さて、そこへきての就職活動生です。

就職活動中の大学生が、黒いスーツを着ている。この暑いのに。なんの我慢大会なんだ、というほどに。

迎え入れる人事の方などは、案外、クールビズだったりする。

面接官:さわやかなクールビズ。
学生:真っ黒なスーツ。

うーん、なんだろうー。いかんのではないか、これ。

学生に「全社挙げて節電に頑張っているので、みなさんもクールビズで来てくださいね。服装ごときで選考に影響したりしないから」というメッセージを出してやらねば、いつまでも黒いスーツに塩吹かせて頑張ってしまうのではないだろうか・・・。

・・・

就職活動に際して、「来社される学生さん、クールビズでどうぞ」と各社こぞっていうようになったらいいなーーーーーーー・・・。

…とつぶやいていたら、はたと思いついたことが。

そうすると、きっと、

「就活向けクールビズファッション」という領域が出来上がり、大型紳士服店がぞくぞくとラインアップを発表し、学生全員が今度は、「さわやかブルーなジャケットとチノパン」などをはくようになり、「オリンピック選手団か!」という様相を呈することになるのは、容易に想像がつきますなぁー。

・・・それはさておき、ほんとに学生さんにもクールビズを勧める企業が登場することを願ってやみませぬ。

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とこかで読んだようなエントリーだと思った方、はい、正解です。

大木さんに先を越されました!(笑

私が先に書こうと思ったのに・・・・。大木さんエントリーの「Facebookに書いていた友人」が私なのでありますw。

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