地方も好きだし、東京も好き――地方に来てほしければ、相思相愛がいいな
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
一面、真っ白だった冬から、雪が解けて、緑に変わっていく皐月の季節は、一年の中で一番好きです。
今週の水曜日、田植えをしました。
木曜日の朝は、妙高高原始発の電車にのって、サイボウズのオフィスに行きました。昨日は田んぼの中にいたのに、今日は東京のど真ん中のオフィスで仕事をする。このコントラストは意外と好きです。
ボクは、「地方が拠点で、都市部の会社で複業」していますが、これを逆にして、「都市部で働くビジネスパーソンが、地方の会社で複業」できると、「地方の人口減少」や「豊かに働く」とか、仕事を通じていろんなニーズを満たすことができるのではないかなーと思っていて、その仕組みを作ってみたいと、ちょいちょいと動いています。
今まで、地方側から発信される情報の中には、「都市部で疲れた心と体を癒しにきませんか」とか、「自然を五感で感じて」といったものをよく見ました。また、もう少し煽ったものでは、「また東京で消耗しているの?」といったものもありました。
ここには、「東京は大変」「東京は忙しい」「東京はギスギスしている」「東京はストレスフル」「東京では自然を感じられない」「東京では人間的な暮らしができない」といった解釈が、どこかしらにあるような気がします。「だから、地方においでよ」と。
でも、最近思うんです。それは「地方に来てほしければ、都市部のことも好きじゃないとね」ということ。
恋愛関係では、自分のことを好きになってもらうためには、相手のことも好きであることが、とても大切ではないかなーと思います。
でも、今までの「地方においでよ」は、「ボクは、地方が大好き。地方はいいよー。でも、東京って大変でしょ。だから、地方においでよ」「ボクは、東京で住もうとは思わないんだ。だから、キミたちが動いてよ」のように、何かこう、一方通行だったような気がするんです。
自分のことを好きになってもらうためには、相手のことをもっとよく知る必要がある......ボクは、そう思う。
ボクは、地方を拠点にしています。その理由の一つに「地方が好き」があります。一方で、東京に定期的に行き来するようになってから、間違いなく「東京もいい街だなぁ」と、今まで以上に思うようになりました。
地方にはあって、東京にはないものがある。東京にはあって、地方にはないものもある。「地方か、東京か」ではなく、「地方も、東京も」はだめかなぁ。それでもいいよね。ボクは、新潟も好きだし、東京も好きです。