倫理観が欠如した経営者や経営層の行動は、社員を露頭に迷わせることになりかねない
仕事終わりに、先輩や後輩と、よく「養老の会」をひらいた。
「養老の会」とは、そう、あの居酒屋の「養老乃瀧」での飲み会のことだ。「養老乃瀧」はとにかく安かった。どんなに飲んでも、3~4千円ぐらいあればおつりがくる。若くて、お金がそれほどなかったボクたちには強い味方だった。
養老の会は、だいたい、先輩のWさんかTさんの掛け声ではじまることが多い。一か月に何回かは開催していたように思う。たこ焼きや、サイコロステーキや、まぁ、脂っこいものをつまみに、ボクらは毎回、たらふく飲んだ。
養老の会のことを思うと、いまでも「あの時は楽しかったなー」と思い出す。まぁ、みんな独身だったし、なんのしがらみもなかったのも、あるかもしれないけどね。
20代の、神奈川に住んでいたころの話だ。その後、いろいろあって、ボクは1998年に会社を辞めて新潟に戻った。
それからしばらくしてからだ。ゴーンさんが社長になったのは。
ゴーンさんが社長になってからの話は、ボクはそれほど知らない。コストカッターと言われるゴーンさん。以前、「あれから、変わった?」と同僚に聞いたことがあるけど、「それほど変わらない」と言っていた。まぁ、何万人もいる大企業だ。「現場は、そういう感じだろうな」と、正直思う。
メディアを賑わせている内容が本当か否かは、ボクには分からないし、知る余地もない。というより、細かな内容はあまり興味がない。思うことがあるとすれば「そんな大きなこと、一人でできるわけがない」と思うぐらいで。
だけど、今回の件を通じて、倫理観が欠如した経営者や経営層の行動は、社員を露頭に迷わせることになりかねない......ということを、改めて認識した次第。
現場でがんばっているみんな、大丈夫かなぁ。こういうときほど、養老の会を開いて、一緒に飲みたいなぁ。