楽しい。だから意欲がわく―学びに必要なのは「厳しさ」よりも「楽しさ」
こんにちは。しごとのみらいの竹内義晴です。
ここ二日ほどで、私が、今、実現したい研修センターのことを書いてきました。
研修って、人事の研修担当の方にとっては、「社員の学びになってほしい」ことを願って行うわけですけど、社員のみなさんにとっては、どちらかというと「行かされる」もので、「なんでこんなことをしなくちゃいけないんだ?」みたいに映ることも多いと思うんですよね。でも、イヤイヤ受ける研修ほど面白くないものはないし、学びも得られない。そんな現実があるんじゃないかなーと思います。
「学び」に必要なものは「厳しさ」という人もいます。もちろん、厳しさの中から学ぶこともあるとは思うけれど、ボクは、「楽しさ」の中にも学びはあると思うし、「面白そう」「楽しそう」と思うからこそ意欲がわいてきて、前向きに取組むのではないかなーと思っています。少なからず、ボクにとっての学びはそうです。
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ビジネスパーソンのストレスやメンタルヘルスの問題を解決するために自然や農業を生かそう......という動きは私たち以外にも少なからずあります。例えば、昨日紹介した信濃町の「癒しの森」、鳥取県智頭町の「森のビジネスセラピー」などがそうです。
これらの多くでうたわれているのは、社員の「福利厚生」という考え方です。自然や農業を生かした福利厚生に取り組むことで、社員の活力が生まれる。その結果、会社に貢献できるようになる。だから私たちのプログラムに参加してください......というものです。
一方、私が実現したいと思うプログラムは「福利厚生」というよりも、どちらかといえば「ビジネスの現場で実務に役立つコンテンツ」です。なぜなら、癒しも大切ですが、癒しだけよりも、「現場で直接に役立てていただきたい」と願うからです。
研修を一泊二日のプランで考えるならば、自然や農業で全てを補うのもいいのですが、それよりも、コミュニケーションやチームワーク、ストレス改善、レジリエンス(柔軟な心)......そういった、仕事に直接に役立つ内容を重視したい。一日目は、実務に役立つ内容を学べるようにしたい。で、二日目に、それを学ぶツールとして自然や農業体験を生かしたい。職場から離れることで感じやすくする。そういったプログラムがいいなーと。
例えば......ですが、以前、コミュニケーション&ストレス対策研修 in 佐渡というモニター研修を行いました。労働組合のみなさんを対象に行った研修ですが、学びもあって、佐渡の文化や食にも触れることができて、とても楽しい研修でした。
また、去年、今複業しているサイボウズの皆さんをお招きして農業体験のプログラムを行いました。この中では、そば打ち体験やそばの収穫、そのほか、チームワークを考えるセミナーなどをやりました。こちらも楽しかった。オフィスでは学べない、チームワークの大切さを感じました。
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こういった感じで、研修は「学びあり、面白さあり、楽しさあり」がいいなーと思うのです。