雪国の暮らしを写真で体験!新潟の「屋根の雪下ろし」事情
こんにちは、竹内義晴です。
昨日の妙高高原は晴天で、青空がとてもきれいでした。新潟の冬は日照時間が短いので、貴重な青空です。
雪はきれいな半面、多いと除雪が大変です。雪国の人はそれが日常ですが、雪が降らない地方のみなさんはご存じないと思うので、今日は、どんな感じかをお伝えしたいと思います。
テーマは、屋根の雪下ろし。屋根の雪下ろしは、大変だし、怖いので(詳しくは後述)できればやりたくないです。
最近の家は、自然に落下するような作りになっていますが・・・
一昔前の家は落下しない構造が多いです。これはうちの納屋ですが、このタイプは放置するとつぶれてしまうので、雪を落とさなければなりません。今回、雪を下したのは、これです。まずは、雪をかき分け屋根にのぼります。
背中に映る雪の高さを見ていただくと分かると思いますが、1m50cmぐらいあります。
雪下ろしの道具はスノーダンプを使います。テレビ映像を見るとスコップを使っている人もいるようですが、スコップではラチがあかないので、スノーダンプのほうが効率がいいです。丸いやつは「かんじき」と呼ばれるもので、足の表面積を増やすことで雪に埋もれないようにするものです。かんじきは使ったり、使わなかったり。
スノーダンプとかんじきは、こんな感じで使います。
時には、縦にして使ったりもします。
雪下ろしを効率よくするポイントは、「いかに雪を崩さないようにして落とすか」です。
このように、「かたまり」で落とすと処理が楽です。雪を四角く切るために、のこぎりを使う人もいるとか、いないとか。
雪下ろしで怖いのは、「屋根がどこまであるか分からないこと」です。これは別のお宅の屋根ですが、北風が吹き付けると雪が流れて、実際の屋根の先まで雪が覆ってしまいます。屋根がないところにのったら、どうなるか・・・お分かりですよね?
屋根の上から見ると、こんな感じです。真っ白で分かりづらいですが、ちょうど真ん中あたりが屋根のきわです。
どこが屋根の先端か分からないので、できるだけ屋根の先端には行かず、少しずつ崩すように落とします。屋根のきわが見えると、少し安心できます。
1m50cmぐらいあると、雪の重量はかなりなものです。一気に落ちる時は雪と一緒に身体を持っていかれそうになるので怖いです。また、トタン屋根は滑ります。特に、気温が高く雪が解けているときは滑るので、トタンが見えない程度に雪を残すようにします。
あと、怖いのが、「屋根の高さ」です。ちなみに、ボクは高いところが苦手です(笑)
屋根の半分落とすまでに1時間ぐらい掛かりました。
疲れたので、屋根の上で休憩。
柿の木の枝を巻き込んだ雪と格闘しつつ
全部の雪を落としました。小さな納屋だからまだ楽です。大きい一般住宅なら・・・。
少し話はずれますが、今年は雪が急に降ったので豪雪のイメージがありますが、妙高での今年の最高積雪は2m46cmです。平成23年の豪雪では3m90cmなので積雪自体はそれほど多くありません。平成23年は、下ろした雪が屋根まで達しました。もっとも、この先もっと降るかもしれませんが。
この建物は納屋だから雪は落としたままですが、一般住宅だと、落とした雪をかたずける必要があります。子どものころは機械がなかったので手でやったものです。下ろした雪を片付けるのも重労働でした。今は除雪機やブルドーザーで片付けます。自家用です。
というわけで、屋根の雪下ろし事情でした。疲れましたが、いい運動になりました。
でも、大変なことばかりではないんですよ。去年の降り始めに撮った写真ですけど、こんな景色とか・・・
こんなのとか・・・
こんな景色なんかが、身近にあります。普段頑張っているごほうびです。
今、雪が最高にいい状態なので、スキーやスノーボード、スノーシューなどのアクティビティは楽しいと思いますので、妙高まで遊びに来てください。