迷った時ほど「身体感覚」を大切にする
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
今年の正月、「今年は『動の年』になるな」と思いました。「思った」というより、「感じた」という表現のほうが正しいかもしれません。なぜそう感じたのかは自分でもよく分かりません。とにかく、「感じた」のです。
その前の2~3年は違って「動かない」がテーマでした。やりたくないことはやらない。本当にやりたいこと、納得したこと、腑に落ちたことだけを、意識的にやるようにしました。
けれども、この「動かない」というのが結構難しかった。なぜなら、頭は自然と「何かしなきゃ」と思ってしまうからです。その理由は、売り上げのこともあれば、関係者との関係もあれば、自分自身に対する「こんなことでいいのか?」という気持ちの場合もあれば、いろいろあります。
あと、意外とやっかいなのが、「こんなことしたら面白いんじゃない?」っていう、思考レベルの「やりたいこと」でした。やっている一瞬は確かに楽しいんだけど、それを続けようと思うと苦しくなってくるんです。なぜなら、心底から、本当に「やりたいこと」ではないから。
そこで、ここ2~3年最も大切にしてきたのは「身体感覚」でした。思考レベルの「やりたいこと」を排除しようと思いました。「やらなきゃ」と思ったら、もう一人の自分に問うのです。「これは、お前が本当にやりたいことなのか?」と。それは「考える」というよりも、「感じる」という感覚。これは、言葉ではうまく表現できないし、伝わらないとは思うんだけど。
人は一般的に、物事を思考の力(頭)で判断しがちです。思考の力とは、「損か得か」とか、「すべきかすべきでないか」などのようなものです。けれども、思考は損得勘定や理性、道徳心が働くので、自分にウソをついてしまいがちで、判断に迷いが生じがち。
けれども、身体感覚はうそをつきません、それがいい気分であれ悪い気分であれ、「生じている感覚がすべて」なので、迷った時ほど身体感覚を大切にしています。おかげで「やらなきゃ」という感覚はずいぶん減ったような気がします。必要のないことの整理もできてきました。
で、冒頭に申し上げた通り、今年は「動の年」です。やるべきことはだいぶ絞れてきたので、できそうなことから動かしていきたいなと思っています。