もはや美容師じゃない「プロの美容師」
こんにちは、しごとのみらいの竹内儀晴です。
この間、テレビである美容師さんが出ていました。その美容師さんは自殺を予防のための傾聴トレーニングを受けたのだとか。
通常、美容師さんの仕事は「髪を整えること」です、「何で?」と思いました。
美容師さんは言います。
「私たちは定期的にお客さまと接します。そのため、お客さまの変化が分かります。『あれ?この間よりちょっと元気がないな』と思ったときに、なにか、役に立てることがあるのではないかと考えました」
この話を聞いて、ボクは、「これはいいな」と思いました。
ちまたには、「自殺予防」とか、「こころの○○」とか、「カウンセリング」とか、「困ったときはまず相談」とか、そんなメッセージにあふれています。けれども、いざ、そういう状態に陥ったときは、そういうところにはなかなか行けません。
けれども、美容院なら定期的に行きます。お客さまからすれば、髪をきれいにしてもらいながら自然と話ができるし、肩の荷も下ろせて心も軽くなる。これってうれしいですよね。直接的ではない気軽さがなせる業です。
また、お店の売り上げもあがるんじゃないかな、必然的に。だって、お客さまから「○○さんに髪を切ってもらうとなぜか安らぐ」って思っていただけるのですから。また行きたくなりますよね、きっと。
こうなってくると、もはや「美容師」ではないですね。容姿や外見を美しくするだけではないのですから。何と呼んだらいいのかわかんない。でも、気軽さを残すためにも「美容師」のままがいいのかな。いや、敬意をこめて「プロの美容師」にしよう。
いずれにしろ、お客様もうれしいし、お店もうれしい――こういう仕組みって、いいなと思うのです。
お客さまと直接話す機会が多い仕事なら、美容業界以外にも生かせそうです。ボクも生かしたいです。