湯シャンを1年続けてみてわかったこと
こんにちは、竹内義晴です。
この1年間、シャンプーを使わずに頭を洗いました。そうです。「湯シャン」です。
厳密に言えば、はじめた当初は必要に応じてシャンプーを使いました。そして、今も必要に応じてシャンプーを使っています(その理由は後述します)。しかし、基本的には湯シャンです。
湯シャンについては、「シャンプー使わないなんて不潔だ」「においが気になる」など、調べてみるといろんな意見があるみたいです。ボクも、知ったときは「え~っ?!」と思いました。さまざまな意見があって当然だと思っています。
一方、実際に一年間続けてみて、わかったこともたくさんあります。
ということで、一年経過したこともあり、湯シャンについてまとめたくなりました。無理に勧めるつもりはありません。興味のない方はスルーしてください。興味のある方の、何かしらのお役に立てば。
記事の前に......ボクはこんなヤツです
この記事を読む前に、「ボクはこんなヤツだ」ということを前提にお読みいただければ......と思います。
- シャンプーの香りは好きです(特に、女性のシャンプーの香りは!)
- 自然派とか、「○○じゃなくちゃだめ」みたいなこだわりはないです
- 食生活は、こだわっていません。脂っこいものは普通に好き。けれども、年齢的に食べられなくなってきました。田畑で野菜を作っているので、野菜中心ではあります
- めんどくさがり
- においには敏感なほうです(特に、たばこをやめてからは)
- 多感な時期の娘がいます
湯シャンを知ったきっかけ
湯シャンを知ったきっかけは、たしか、Livedoor Newsだったような気がします。けれども、記事を探したらありませんでした。NEVERまとめの女が1年以上湯シャンを試してみたとほぼ同じ内容だった気がします。ひょっとしたら、Livedoor Newsではなく、NEVERまとめの記憶違いかもしれません。
最初は、「頭をシャンプーで洗わない?え~?!マジで~!」って感じでした。
湯シャンをはじめたきっかけ
湯シャンをはじめてみようと思ったのは、「肌が弱かった」からです。
ボクは、乾燥肌です。夏場はいいのですが、冬になると肌が乾燥します。それを補おうと脂分が出ます。でも、頭をさっぱりさせたいのでシャンプーで頭を洗って、で、乾燥して、脂分が出て......若い頃からこの繰り返しでした。
特に、背中と頭皮がひどく、頭皮に粉のようなものがふいたり、かさぶたのようなものができます。かゆみがあるので、つい、そのかさぶたを取ってしまいます。
当初は美容院で美容師に相談しました。すると、「シャンプーが合わないのかも?」「背中も、シャンプーが流れて荒れているのかも?」と。「シャンプーは低刺激のものがよい」と言われました。そこで、シャンプーを低刺激のものに変えました。でも、別段、変化を感じませんでした。
そこで、皮膚科に行きました。すると、脂漏性皮膚炎と診断され、飲み薬と塗り薬をもらいました。薬を服用していれば、症状は改善しました。しかし、薬を止めると再発します。先生に、「この薬は飲み続けなければならないのか」と聞いたら、「そうだ」と言います。でも、薬で抑えているだけなのは、なんとなく好きじゃありませんでした。ずっと飲み続けなければならないし。
今までは、「これは体質で、もう、仕方がないのだ」と思っていました。ちょうどそのころです。湯シャンの記事を見たのは。
湯シャンに期待したこと、不安だったこと
記事の「シャンプーは、頭皮や髪に必要な脂分も落としてしまう」という説明には、合点がいきました。「シャンプーの刺激がなかったら、肌が改善するかも。ひょっとしたら、薬を服用し続けなくてもよくなるかも」と思いました。
一方、不安もありました。「頭が脂っこくならないのか」とか、「においは大丈夫なのか」とか。誰もが思いますよね。
けれども、やってみなければ分かりませんし、それよりも、肌を改善したかったのです。そこで、まずは、「論より証拠」と思い、とりあえずはじめてみることにしました。問題があれば、シャンプーを使えばいいだけなので。
湯シャンをはじめるにあたって
まず、信頼性の高い情報を集めました。
いくつか探していたら、nanapiの専門医に聞く、湯シャンの正しいやり方と注意ポイントというサイトを見つけました。このサイトは医師の実名が記載されており、信頼できました。そこで、この方法に沿ってはじめることにしました。
湯シャンのやり方については、nanapiのサイトを読んでください。基本、これに従いました。
(※2017/1//20追記:上記の記事は削除されています)
記録にみる、これまでの経過
自撮りがあまり好きじゃないので、経過の写真がほとんどありません。けれども、Facebookを眺めたらいくつかの投稿と映っている写真がありましたので、経過を紹介。
1週間
湯シャンをはじめて数日は、洗い方もよく分からず、脂っこさで頭が重く不快でした。nanapiのサイトにあるように洗髪前にくしでとかしたり、酢で洗ったりしてみました。けれども、すごく変化があるようには感じられませんでした。というより、毎日続けるのは面倒で、くしや酢は数日でやめました。けれども、一週間続けたらだいぶ慣れてきました。
当時のFacebookには、こんな記録があります。
なんかの記事を読んではじめた「湯シャン」。最初の3日は洗い方もよく分からず、脂分が過剰に出て、脂っぽさで頭が重く不快だったけれど、はじめて1週間でだいぶ頭が軽くなった。頭皮の具合や洗い方が慣れてきたんだと思う。はじめた理由は敏感肌だから...
Posted by 竹内義晴 on 2014年10月14日
2週間
けれども、しばらく安定はしませんでした。2週間ほど経過したときのFacebookには、こんな記録があります。
湯シャンは体調や環境、食べたものによってかなり左右されるみたい。ここ数日は不安定。「湯シャンは」というより「身体は」が正しいか。
Posted by 竹内義晴 on 2014年10月20日
2ヶ月
自分の髪の扱いが分かってきました。初期のころは髪が重くてさっぱりできなかったので少し時間を長めに洗いましたが、このころになると、シャンプーで洗う時間と同じくらいで洗髪できるようになりました。
湯シャンをはじめたのなら、髪を切ったほうがさっぱりしそうなものなのに、パーマをかけたかったので髪を伸ばしていました。
初めて人前にアップされたヒゲヅラ(笑)
Posted by 竹内義晴 on 2014年12月5日
5ヶ月
他所の写真ですが、こんな感じ。
Posted by 竹内義晴 on 2015年3月24日
2週間
7ヶ月
春になって肌が落ち着いたのでパーマをかけました。自撮りが好きじゃないといいながら、パーマが十数年ぶりで、なんだかうれしくて自撮りしました(笑)。
パーマかけた。十数年ぶりに。
Posted by 竹内義晴 on 2015年5月19日
湯シャンをして分かったこと
ここからは、湯シャンを1年継続してわかったことです。なお、ここに記すのは、あくまでも個人的な感想です。
においについて
やはり、もっとも気になるのはにおいではないでしょうか。
結論からいうと、「気にならない」というのが正直なところです。普通の肌のにおいです。たとえて言うなら「ワセリン」に近いかな。
はじめたころは、実際にかかわらず、気持ち的に「におっているのではないか」と気になりました。なので、娘や妻にチェックしてもらっていました。「普通のにおい」と言っていました。髪の毛が長かったので、自分でもチェックしました。
2015年1月ごろ、美容院に行きました。カットしたあとで、「シャンプーはどうしますか?」を聞かれたときに、恐る恐る、「湯シャンっていうのをしています」と告白したら、「全然分からなかった」と言われました。いつもカットしてもらっている美容師だったので、一つの自信になりました。
それでも、人前に出るときは「もしも、におっていたら......」と思いました。幸い、去年の冬は本を書いていたこともあって、人前にできることが少なかったのですが、研修や講座に登壇するときなど、人前に出るときは念のため、毛先をシャンプーで軽く洗うようにしていました。
3ヶ月ぐらい経過したとき、湯シャンだけに切り替えました。
洗髪のしかたについて
洗髪のしかたですが、ボクの場合、最初にお湯をかけて、手で揉みあらい。すると、脂分が浮いてくるのが指の腹で分かる(顔を洗うときと同じように)ので、頭皮を揉みほぐすようにマッサージする感じ。時間にすると1~2分ほど。ぶっちゃけ、慣れてくるとシャンプー&リンスより楽です。
イメージ的に、夏のほうがべたべたする印象があると思うのですが、意外なことに、夏のほうが頭皮、髪ともにさっぱりしていました。秋から冬は乾燥を守るために、脂分の粘度が強い感じになります。なので、お風呂に入ってすぐ、一度お湯で頭を軽く流し、それからお風呂に入って体を温めるようにしています。最初に温かいお湯をかけることで、脂分がやわらかくなり、洗髪しやすいです。
一年やってみてわかったのですが、秋から冬は脂分の粘度が強いので、脂っぽさが気になるときがあります。この秋から、さっぱりしたいときは気になるときだけシャンプーを使い始めました。
言い方を変えると、ボクは一番条件の悪いときに湯シャンをはじめたんだなと思いました。どうりで、始めた当初、頭が重かったわけです(あくまでも、ボクの場合です)。
髪の毛について
はじめて1週間ぐらいは非常に重く感じましたが、慣れてきたら、自分の髪質が分かるようになりました。シャンプーを使っていた頃はよくはねましたが、適度な油分があるためかまとまりやすく、しっとりさらさらしています。手ぐしの感じが、シャンプー&リンスのときよりもしっとりしていて心地よいです。
シャンプーを使うと、脂分が落ちてさらさらにはなるのですが、脂分が落ちすぎてしまいパサパサになり、髪のまとまりが悪くなります。
整髪料について
最初のころ、お湯だけでは整髪料が落ちないのではないかと悩みました。いくつか試しましたが、ヘアワックスは軽くつける程度ならOK。多くつけるとやや残る感じがするかもしれません。ムースやスプレーなら、お湯だけで十分でした。ワセリンを使ったこともありますが、つけた瞬間はよくても、ホールドしないのでイマイチでした。
今はパーマをかけています。整髪料はかゆみが出る場合があるのでほとんどつけません。自然な脂分があるので手ぐしだけでセットでき、とても楽です。
頭皮について
肌を触ると、シャンプーしていたときに比べると、適度な脂分があることがわかります。
シャンプーを使うと、脂分がとれるので軽くなりますが、最近は逆に「取れすぎた」感じがします。それでも、秋から冬はさっぱりしたいときもあるので、調整しながら......という感じです。
脂漏性皮膚炎は、完治にはいたっていません(この時期は薬も併用しています)。けれども、シャンプーを使うと脂分がほとんどなくなり、かゆみがでるので、湯シャンのほうが調子はいいです。
デメリット
一年経過すると、自分の状態が分かるようになったので、今では、デメリットと感じものはほとんどありませんが、デメリットをあえて挙げてみました。
頭皮や髪の変化への気遣い
1つめは、普段の頭皮や髪への気の使い方です。シャンプー&リンスのころは、季節による、頭皮の脂分の変化など気にせず、一年中ガシガシ洗っているだけでよかったので楽でした。
今は、脂分の状態など、季節による体の変化を感じます。一年を通して変化がわかったので、これからは楽になると思います。
シャンプーのかおりがない
シャンプーのかおりは恋しいです。
まとめ
以上、湯シャンについてまとめました。
ボクは肌を改善したくてはじめましたが、今までと異なることをやることで、自分の状態がわかったことが一番の収穫だったように思います。また、シャンプー&リンスの威力(いい意味でも、悪い意味でも)はよくわかるようになりました。
今後も続けるかどうか分かりませんが、毎日を気分よく過ごしたいので、肌の状態が調子がよくなるといいな~と思っています。
体質や体調によって合う/合わないがあるかもしれません。なので、無理に勧めはしません。でも、もし興味がありましたら、ご一考までに。