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【いまやりたいこと(2)】ストレス社会を根本原因から解決したい!ボクが感じている問題認識

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数回に分けて、いまやりたいことについてかいています。

前回は、【いまやりたいこと(1)】妙高ではじめるコミュニケーション講座というお話でした。

今回は、ボクがいま、感じている社会の課題認識についてお話しようかな・・・と思ったのですが、「あればまずい!」「これは問題だ!」と、問題にばかり目を向けているよりも、「○○したい!」のほうに目を向けたほうがいいかな?と思ったので、問題はさらっと触れつつ(事実は事実としてあるので)、実現したいことを書いてみようかなと思います。

生きづらい近年のビジネスパーソン

拙著、『「じぶん設計図」で人生を思いのままにデザインする。』のあとがきの冒頭、ボクはこんなことを書きました。

 最近、よく思うことがあります。
 それは、「近年のビジネスパーソンは生きづらいな」ということです。

 一昔前の、「同じ会社で一生涯働く」という終身雇用制のときとは異なり 近年は、「いつ会社がつぶれるか分からない」「いつ自分の生活が変わるかも分からない」というような、不安定な社会です。
 一方、フリーランスなど新しいワークスタイルが定着しつつあり、「自由に働く選択肢が増えた」という意味では歓迎すべきなのかもしれません。
 しかし、自由な働き方をしている人はまだごくわずか。
 それよりも、不安定な社会の「恐れ」の中で、「勝ち抜く」ために、「生き抜く」ために、たくさんの、「すべき」や「ねばならない」と戦いながら、私たちは働き、生活しています。

たくさんの、「すべき」や「ねばならない」の中で、ボクたちビジネスパーソンは、いろんなひずみを抱えているように思うんですよね。たとえば、ストレスとか、メンタルヘルスとか。

メンタル的に落ちたボク経験

ボク自身、メンタル的に落ちた時期があります。

プレッシャーばかりのマネジメント、仕事や人間関係のストレスで、あの時期は本当につらかった。十二指腸潰瘍にもなりました。毎日ゆううつでやる気が起きず、自然と涙が出てくることもあったので、病院に行ったらうつと診断されていたと思います。

けれども、ボクは病院に行きませんでした。自分のことを病気だとは思っていませんでしたし、仕事以外では元気でした。原因は職場のストレスであることもわかっていました。

しかし、どうすることもできませんでした。そこでボクは、自分自身とうまく関われるようになろうと、同僚や部下との関わり方を変えていこうと、コミュニケーションを学ぶことになります。

ボクが感じている社会の問題認識

ストレスやメンタルヘルスの問題に対して、一般的には「ストレスチェックをして、早期発見を」になると思います。実際、厚生労働省はストレスチェック義務化を進めています。

けれども、ボクはここに、疑問を持っています。その理由を大きく分けると3つあります。

  1. ストレスやメンタルヘルスの根本原因はコミュニケーションにある
  2. 医療機関にかかる前になんとかできないものか
  3. 環境が変わらなければ、同じことを繰り返すリスク

1.ストレスやメンタルヘルスの根本原因はコミュニケーションにある

メンタルヘルスというと、病気のようなイメージがありますけど、ボクの経験がそうであるように、その根本原因の多くは病気というよりも、コミュニケーションにあります。ストレスもそうです。そもそも、ストレスをかけるのは人です。人間関係が悪い職場で、労働時間を短くすればストレスが少なくなるかといえば、そんなことはありません。

逆に、どんなに時間的に、肉体的にきつくても、分かってくれる人がいるだけでがんばれるものです。たとえば、ボクが29歳のころ、システム開発の納期が間に合わなくて1ヶ月会社に泊まりこんで、毎日朝方まで仕事をしたことがあります。人員やスキル的に、1人でがんばるしかなくて本当に大変でしたけど、職場の中に分かってくれる人がいたのでがんばれたし、本当に助かりました。今ではいい経験にだったなと思うほどです。

ストレスやメンタルヘルスの根本原因はコミュニケーションにあります。それならば、結果ではなく根本原因にアプローチすべきではないでしょうか

2.医療機関にかかる前になんとかできないものか

@IT鈴木麻紀さんが書かれたなぜ、うつ病は増えたのか(@IT)という記事があります。一部を引用します。

日本ではSSRI販売開始直後から、「うつは心の風邪」「早期治療が有効」などのメッセージを打ち出したテレビCMや無料冊子の配布、診断サイトの開設など、製薬会社による大々的な「うつ病」の啓発活動が行われました。このことにより、うつ病や精神科に行くことの抵抗感が弱まり、今まで調子が悪くても病院に行くことをためらっていた人々が精神科の門戸をたたくようになり、その受け皿として精神科の開業も増えたのではないでしょうか。

出典:なぜ、うつ病は増えたのか(@IT)

イーサン・ウォッターズの「クレイジー・ライク・アメリカ」によると、欧米では重症のうつ病患者には投薬治療の効果があるが、軽症の場合には大きな効果が見られないという実験結果を元にした論文が相次いで発表されています。効果が出ないだけならばよいのですが、薬には副作用もありますので、英国では近年、軽症の患者にはエクササイズや自己療養、認知行動療法など投薬以外の方法を勧めているそうです(「なぜうつ病の人が増えたのか」より)

出典:なぜ、うつ病は増えたのか(@IT)

ボクはこれまで、メンタルダウンした複数の人に話を聞いた経験がありますが、「くすりが回復のきっかけになった」という人がいる一方で、「激しい副作用に苦しんだ」という方もいます。ボクは医師ではないので、これ以上踏み込みませんが、少なくとも、医療機関にかかる前になんとかできるなら、それにこしたことはないとは思っています。

3.環境が変わらなければ、同じことを繰り返すリスク

仮に、医療機関の受診で改善のきっかけがつかめたとしても、職場が今までと同じ環境なら、同じことが繰り返される恐れがあります。それを防ぐためにも、根本原因をなんとかしたいです。

問題認識のまとめ

つまり、ボクが感じている社会の問題認識を一言でまとめると、「ストレスやメンタルヘルスの根本原因はコミュニケーションにある。そこから解決したい」ということです。

そのほか、ボクの考えについては、以前寄稿した記事、中小企業のメンタルヘルス対策に、今、必要なこと(ITmeidaエンタープライズ)ストレス社会との付き合い方(ITmediaエンタープライズ)を読んでみてください。

ボクが実現したい「妙高ではじめるコミュニケーション講座」

これらを踏まえてボクが実現したいことは・・・

  • コミュニケーションミスによって起こるストレスやメンタルヘルスの問題を根本的に解決できたらいいな!そうできる人をふやしたいな!
  • そうすれば、ストレスやメンタルヘルスで悩むこと自体がなくなるのでは!病院に行かなくてもよくなるのでは!

くわえて・・・

  • コミュニケーション力が上がれば、楽しくチームを動かすことができるようになるのでは!
  • 楽しいチームは意見が活発になるし、新しいアイデアも生まれやすくなるのでは!
  • 新しいアイデアはピンチをチャンスに変えてくれる。チームも会社も成長できる機会になるのでは!
  • そうなれば、まわりからも評価されて業績アップ!しごとが楽しくなるのでは!
  • しごとば毎日のことだから、しごとが楽しければ、人生も楽しくなるのでは!

そのためには・・・

  • まずは、管理職やチームをまとめるリーダーの役割を担っている方が、コミュニケーションスキルを身につける場を作りたい!
  • 職場で必要なコミュニケーションスキルは、プロが学ぶような高度なテクニックは必要ない。というか、シンプルなことが大事!
  • リーダーの役割をになっている方は、その立場ゆえにご本人が一番孤独。普段話せないことをざっくばらんに話せれば、ストレスも発散できるよね!
  • 講座中やそれ以外の時間を共有する中で、ストレスを発散して帰っていただけたらいいな!ちょっとお酒を飲みながら・・・って時間もすごく大事!

というわけで、ボクが実現したいコミュニケーション講座は、「スキルアップ」に加えて、「たのしさ」や「いやし」を加えて、管理職やリーダー層のみなさんにとって、「現場で役立つ」「普段のストレスが癒される」ものにしたいと思っています。

ボクが住んでいる妙高高原には、温泉や新潟のおいしいお酒があります。自然も豊かなのでこころも休まります。それならば、妙高でできたらいいな。そうすれば地元にお金も落ちるし、地域のためにもなるかもなと思っています。

コミュニケーションを学んでメンタル的に落ちていたボクはどうなったか

ボクの話に戻りますが、ボクはコミュニケーションを学んでもっとも勉強になったのは「自分との関わり方」でした。そのおかげで、自分のコントロールがうまくできるようになりました。

また、同僚や部下との接し方をかえることで、自発的に動いてくれるようになりました。その分、ストレスも減りました。何よりうれしかったのは、前抜きに働いてくれるようになった同僚や部下の存在や笑顔でした。

職場全体が今までより明るくなったので、仕事も自然と楽しく感じられるようになりました。以前、落ち気味だった同僚も明るくなったのはうれしかったですね。

この経験を通じて分かりました。「コミュニケーションが変われば、ストレスやメンタルヘルスの問題は解決できるだな」と。このような変化が、多くの職場に起こればいいのになと思います。

しごとをもっと、楽しくしたい!

冒頭で、拙著『「じぶん設計図」で人生を思いのままにデザインする。』のあとがきに触れましたが、続きはこうなっています。

 私は、新潟県妙高市という、中山間地を生活の拠点にしています。自然あふれる、とてもよいところです。
 自然の中に身を置いていると、草花や木々が目に入ってきます。そして、ふと思います。

 「草花や木々はがんばっているのかな?」と。
 「"すべき"とか、"ねばならない"とか、あるのかな?」と。

 草花や木々に意思があるのか、私にはわかりませんが、おそらく、「がんばらなきゃ」とは思っていないのではないかと思います。
 太陽と、水と、空気があれば育つ。それは知っている。
 太陽が出れば太陽のほうに顔を向け、できるだけ太陽が浴びられるように枝を伸ばす。ただ、それだけなのではないかと思うのです。それだけでちゃんと育ちますし、季節がめぐれば花や葉を落としますが、また、来年になればまた花を咲かせ、葉を青々と茂らせます。

 自分が置かれている環境の中で、何ができるかを考える。そして、少しでもよりよい環境になるように、自分から何かを変えていく。

 自然を眺めていると、「この繰り返しでいいんじゃないか」と思うのです。

 この本で、私がお伝えしたかったことは、「仕事って、もっと楽しくたっていいんじゃない?」ということでした。
 でも、現実の仕事には、苦しいことや大変なことがたくさんありますよね。
 ですから......

 「仕事とは厳しいものだ」
 「お金を稼ぐのは大変だ」
 「仕事はそんなに甘いもんじゃない」

 そう思ってしまうのも仕方のないことです。

 それでも、仕事に対する前提が、「好きと感じることをやってもいいんだ」「仕事って、楽しくてもいいんだ」と、少しでも思っていただけたら、そして、今の仕事を楽しくするヒントが、この本の中にあればうれしいです。

ボクがやりたいのは、コミュニケーションスキルというツールを使って、しごとをもっと楽しくすること。それが、ストレスやメンタルヘルスの社会的問題を解決するばかりか、よりよい職場を作ることにつながっていきます。しいては、会社の、地域の、日本の、世界の「楽しい!」につながればいいなぁと思っています。

次回は、【いまやりたいこと(3)】管理職の「助け合いのプラットフォーム」について。

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