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判断基準(クライテリア)を明確にすると「今、何をすべきか」が見えてくる

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

この週末は、新潟市のヒューマンアカデミーさんで、土曜日はNLPのプラクティショナーコース、日曜日はマスタープラクティショナーコースでした。

NLPには「クライテリア」という考え方があります。クライテリアとは、何かしらの「判断基準」のこと。

私たちは何かしらの行動をするとき、自分の中の、ある「価値」や「判断基準」を元にしています。

たとえば、「あなたにとって、仕事で大切なことはなんですか?」という問いに、多くの人は「お金」「やりがい」「充実感」のように答えると思います。

しかし、朝起きて、会社に行って、仕事をして、帰ってきて、寝るという普段の生活の中では、「仕事で大切なこと」など、考えることはあまりありません。忙しい人ほど、その傾向があるかもしれません。

また、仮に考えていたとしても、人は物事を大雑把に捉えているので、「仕事で大切なことは、お金だ」「やりがいだ」「楽しさだ」ぐらいにしか、考えていないものです。

仕事に限った話ではありません。恋愛、生活、健康など、さまざまなシーンでもそうです。「自分にとって大切なこと」があいまいなために、モヤモヤした気持ちのまま毎日を過ごすことになり、なんとなく時間に流されている感じがしている方もいるかもしれません。

このようなときの、「頭の整理」に役立つのが「クライテリア」です。

クライテリアのやり方をざっくり書くと......

  1. 頭を整理したいテーマ(「仕事」「恋愛」「生活」「健康」など)を決める
  2. テーマに対して「価値」を10個ほど洗い出す。使う質問は「(テーマ)で大切なことはなんですか?」
  3. 「価値」を大切なものから順番に並び替える
  4. それぞれの「価値」に対する「判断基準」を明確にする。使う質問は「(テーマ)が手に入ったと、どのようにしてわかりますか?」
  5. 「価値」と「判断基準」を明確にしたものを、大切なものから改めて並び替えてみる

この流れで考えると、「自分にとって本当に大切なこと」や「今すべきこと」が見えてきて、頭の中が整理できます。

たとえば、私が仕事で最も大切なことは「楽しさ」だと思っていました。しかし、本当に大切な価値や判断基準を改めて整理してみたら、本当に大切なのは「やりたい仕事をやっているか否か」でした。「楽しさ」はその結果であって、今やるべきことは、本当にやりたい仕事をていねいにやること。今やるべきことが明確になり、頭の中がスッキリ整理できました。

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多くの受講生も、「大切なものは分かっているつもりだったけれど、やってみたら全く違っていた」とのこと。

自分のために加えて、職場でやってみると、チームの価値観が共有できていいでしょう。

価値や判断基準は環境や経験によっても変わります。時々、整理してみると効果的です。

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