後で悔やまないためにも「先立つ後悔」をしておきたいもの
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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
講師の仕事をしていると、「困っていない人に情報を伝えるのは難しい」と感じることがよくあります。
たとえば、「コミュニケーションは大事だ」というのはみんな知っていることですが、人間関係に困っていてよりよくしたいと思っている人や、周りの人の話を聴けるようになりたいと思っている人にとっては宝の情報でも、別に困っていない、コミュニケーションスキルなんて必要ないと思っている人にとっては、あまり意味の無い情報です。
また、あるところで学生のみなさんに仕事に関するお話をする機会があるのですが、将来の仕事に関する話は、あまり興味のないことなのかもしれません。
「興味がないものは学ぶ意欲が沸かない」という気持ちはとてもよく分かります。ボク自身そうですから。自分が本当に困らない限り、何とかしようとは思わないものですよね。
でも、身体の健康がそうであるように、「困ったときでは遅い」ということもあります。「どんな困難でも、すべての経験に意味がある」とすることもできますが、経験する必要の無い困難なら、経験しないほうがいい。
そのためには、「今」も大切だけれど、それに加えて5年先、10年先も見据えておきたいもの。
後悔とは「後で悔やむ」と書きますが、後で悔やまないためにも「先立つ後悔」をしておきたいもの。
伝える側としては、今は、必要ではないかもしれないけれども、将来困らないように、意識の片隅に少しでも置いておいてくれたらうれしいと思いますし、もし、将来困ったときに、「あっ、そう言えばあのとき、○○だと言っていたな」のように、思い出してもらえたらうれしいなと思います。
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